心(初回限定盤)(DVD付)
『never cry』で震え、『教えてよ〜miseducation〜』で痺れ、今作は泣けます。彼女の魅力といえば何といっても、まさかこんな子が出てくる
とは!?というほどの革命的ヴォーカルですが、あまりに強烈すぎて好みはわかれます。が、本作みたいな壮大なバラードでは、それが煽動力
という武器に変わると思う。どんどん色んなチャレンジをして欲しい。でもどんなタイプの曲を歌っていようが、今後2〜3年で必ずトップに
立っていそうな気がするんだよなあ。とにかく止まりそうにない。奔る。迸る。そう迸るんだよなあ。強烈だが、それは感情の赴くままに
がなりたてるというより精神の響きがとても大きいと感じるのだ。ゆえに透き通っている。だが彼女の場合この透明さが強靭すぎる。。
さて肝心の曲のほうにもちょっと触れると、映画の主題歌にじつにふさわしい物語を感じる。ピアノの調べが寄り添うように語りかけてきて、
サビに向かいストリングスが吸引力を高め、あとはポーッとするだけ。しかし同時にグッと力がこもる矛盾。優しく抱きあげられるような
温かさがありながら、どうしようもないもどかしさを代弁する。何か二重のストーリーを感じるし、完全性と欠陥性が曲中で出逢い強調しあう
のだ。よって切ないことこの上ない。そしてそれを伝達する仕方は誰よりもダイレクト。だから鳥肌。いや、いい曲です。興味ある方は是非
聴いてみて下さい。
ミカ! (文春文庫)
男勝りなミカ、おとなしめのユウスケの双子の物語。
ある日ミカが見つけてきた変な生き物。
一昨日見つけたから名前はオトトイ。キウイを二日で一個食べます。
思春期に入った女の子の心の変化。そして友達の恋。
語り口がユウスケという朴念仁なので漠然としか分からないんだけど。
そんな成長の話。
母よ嘆くなかれ
この名作はパール・バック自身の一人娘キャロルが知能の発達が進まない子供とし
て生まれため、特別の施設に預けなければならなくなった経過を、涙ぐましく綴っ
た作品です。彼女がかの不朽の名作「大地」を書き始めた動機は、実は(70歳
まで生きた)この愛しい子のために必要な養育費を稼ぐためだったのです。この
感動の作品は、同じ様な(知恵遅れの)子供を抱え悩んでいたケネディー大統領
の母ローズやドゴール大統領の奥さんなど大変多くの母親や父親たちに、大きな
勇気づけを与えたそうです。逆に、この精神障害児キャロルのおかげで、彼女は
(中国大陸に住む)いっかいの平凡な主婦から、(生涯80以上の作品を世に送
り出す)ノーベル賞作家、社会福祉活動家に変身する(生まれ変わる)ことがで
きたのです。「母よ嘆くなかれ」をぜひお勧めします。
GROOVIN’昭和!4~自衛隊に入ろう
目玉はなんといっても、高田渡の初CD化曲「自衛隊に入ろう」1983スタジオバージョンである。
オリジナルはアルバム「ねこのねごと」リリースと同時期にシングルで発売されたもの。
そのほか、南正人の2曲もアルバムとは別テイクのシングルバージョンで珍しい。
非常にマニアックだが素晴らしい選曲。
石~Best of Best~
ファン投票を受け付けていたのでファン歴約20年の私も
けっこう期待していましたが 実際はシングル曲が全て収録されており
「ファンだったらもっとマニアックなアルバム中の名曲を
選ぶんじゃないかな~?」と思いました。
ただ、個人的に大好きなアルバム曲、“夢 DE 愛魔性”は
収録されていたのでそこはよかったかな。
他にも収録されていて欲しかった曲はいろいろありますが
未発表の5曲が爽やかで心地よいリズムの作品で好みだったし
初めて聴いてみようという方には代表作が揃っていていいと思います。
選曲にやや疑問が残るものの このアルバム自体は
石井竜也の世界にたっぷり浸れるよい作品だと思います。
シングル集+未発表曲と考えて買うならかなり満足でしょう。