クライマーズ・ハイ [Blu-ray]
今年の1月に購入してから、もう5回くらい観たかな。
でも、まったく飽きる事が無い。
とにかくすさまじい緊張感が画面の中から、これでもかと噴出してきます。
次にこうなると解っていても、その場面がまた観たいって映画中々ありませんよ。
この映画にはそんなシーンが沢山あります。
まだ未見の方は是非観てください。
日本映画、捨てたものではありません。
クライマーズ・ハイ
横山秀夫というと、「半落ち」のように泣かせに走ったり、「第三の時効」のように練りに練った話を書くうまい作家というイメージがあったが、本書は違う。
著者自身、作家になったときから、大げさに言えば作家にならなくても彼の人生において「日航機事故」は避けては通れない出来事であったと思う。
作家いかんにかかわらず、誰にでも避けては通れない出来事はあるはずで、
それを「書く」には、相当腹をくくらねば書けないだろう。
そういう意味で、本書は、著者の熱い思いがびんびん伝わってくる。
一番書かねばいけないものを書いてしまった作家が、一皮むけるのか、それとも書くことを見失い堕落してしまうのか、今後に注目したい。
最後に、どなたかも書いておられたが、解説は読後に読むべし。
クライマーズ・ハイ [DVD]
新聞というメディア、それを取り巻く人々。
特ダネは抜かねばいけないものなのか?
記事とは誰のための言葉なのか。
日航機墜落事故と地方新聞社という文脈の中で織り成される
人間ドラマ。
その流れの中で、クライミングあるいは登山という行為が重なり合い
物語は進む。
1985年の事故、未だに多くの人々の記憶の中に漂泊しているのではないだろうか。
カッシーニ(初回生産限定盤)(DVD付)
なんだか違うような気がする、というのが正直な感想。
豪華プロデュース陣というのか、まあ、総花的な制作姿勢に違いないけど、それで完成度に問題があるわけじゃないし、彼女の個性が埋没しているとも思わない。みなさん、それぞれ「いいシゴト」をしているとは思うし、元ちとせもよくそれに応えている。でも、個人的には、彼女に求めているのは「いいシゴト」なんかじゃないんだよなあ。
どうにも「エネルギー」が感じられない、というのか、臨場感、いきおい、スピード感、生々しさ、強さ、言葉は何でもいいけれど、ただカタチとして「まとめる」ための作業に多くのエネルギーを奪われ、音楽の生命感が失われているように聴こえてしまう。何の衝動もない音楽をきれいに仕上げて立派な額縁に入れて並べたところで、どうなるものでもないのではないか?
デビュー作の「ハイヌミカゼ」、初期のシングル、あるいはインディーズ時代の「コトノハ」などを聴くと、元ちとせには、もっともっとストレートな、ロック的な衝動があったと思う。もちろん、本人が「大人になった」がための変化というのであればそれはそれでよいのだけれど、この作品を聴く限り、リーダーシップ不在、調整型プロジェクトのデメリットが出て来てしまっているような印象が強い。
次回は、じっくりと自分と向き合えるような落ち着いた制作環境で、もっとディープな音楽を聴かせて欲しいと願うばかり。
ベスト・オブ・ナット・キング・コール~L.O.V.E.
ナット・キング・コールのベスト・アルバムで日本向きに構成されたもの。全曲おなじみの名曲がズラリ。約半分はモノラルですが録音が非常に良いのでステレオの曲と比較しても音楽性を損なうことは全くありません。全曲を通してじっくり聴かせてくれます。「L-O-V-E」は英語と日本語の2バージョン収録されていて楽しめます。
自分のお気に入りは「枯葉」、「スターダスト」、「キサス・キサス・キサス」、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」ですが、どれをとっても名唱と呼ぶにふさわしい曲ばかりです。
多くの人に聴いてもらいたい優秀盤です。