SET LIST~グレイテストソングス 2006-2007~(初回生産限定盤)(DVD付)
AKB48の待望のアルバム、曲選択は単なるシングルの寄せ集めでは無く、インディーズも含め非常にセンスの良いアルバムに仕上がっている。
これからAKB48を聞こうという方にも是非お勧めの1枚。ジャケットは良く見られるアイドルの顔写真のジャケットでは無く、彼女達のコンセプトの1つである衣装チェンジ画像を使用して、AKB48を表した非常にセンスの良い出来である。
このアルバムは今後のAKB48とって、現在ファンの主流であるヲタから脱却をして、表舞台に出るための紅白歌合戦出場と同じ位、重要なアルバムであると思う。
後は、紅白歌合戦でヲタが非常識な行動を取らない事を祈るばかりである。ここで悪い印象を与えれば、彼女達の努力は水の泡と消えて、当分何処かのヲタ頼みのグループのようになってしまうだろう。
ラヂオの時間 スタンダード・エディション [DVD]
相変わらずめちゃめちゃ豪華なキャストです。
(書ききれないほどに…!!)
主婦が初めて書いた脚本をラジオの生放送でドラマ化!!
期待に胸ふくらませる主婦(鈴木京香)を余所に
ドライなディレクター(唐沢寿明)などスタッフたち。
出演者のワガママでどんどん変更されていく脚本、
出演者達のワガママや確執、場渡り的なつじつま合わせを経て
もう、全然原型がない脚本。
だって、主人公がパチンコ店で働く『りつこ』から
シカゴのやりて弁護士『メアリー・ジェーン』に
変更されている時点でかなりヤバイ
とにかく生放送の修羅場をくぐり抜け、
何とか無理矢理にでも仕事を達成する姿は妙な感動をよぶので不思議です。
おまけに『有頂天ホテル』のセット紹介が入っています。
恋愛戯曲 私と恋におちてください(初回限定生産版) [DVD]
中山美穂あたりが主演したような、80年代映画のノリ。ちょっと楽し・嬉し・恥ずかしの、独特なテイスト感の再現。鴻上監督がそこまで狙っていたのかは定かではありませんが、昔のアイドル映画のノリを意図的に再現しているかのような印象。その確信犯的なねらいは悪くないし、個人的には好きです。
でも残念ながら、物語の展開がスピーディーじゃなく悪い意味で古いし、前半の笑いをとるシーンでの間も悪く、面白くもなく しかも、全体的に間延びしていて退屈。ラブコメディーということなのに、笑える部分が少なすぎる。
深田恭子は、相変わらず可愛くていい。生活に疲れた地味な主婦と、ゴージャスな女流作家の2人を演じていて、彼女のあの決して上手いとは言えない演技と相まった、可愛さは悪くはないです。(笑)
「アウトレイジ」では凶暴の限りを尽くしていた椎名桔平がこの映画では一転して、わがままな脚本家に振り回されるプロデューサー役でアタフタした演技を披露するのだから可笑しい。
後半は、登場人物の葛藤があって、まあまあ、面白かったです。
60歳のラブレター [DVD]
登場する夫婦(カップル)はタイプの違う3組ですが、美妙に接点があります。軸となるのは中村雅俊・原田美枝子のカップルですかね。
「子供の目から見た主人公たち」という視点もあって、これがじつによく描けている。母親に積極的に離婚を勧める娘のキャラクターが、いやみなく日常の実感を伴って描かれているのには感心しました。
また、熟年の心理描写も心憎い演出がされています。60歳(定年)を迎えようとする人、した人なら必ずや背負っている人生に対する疲労感や悲しみ、後悔の念などが滲み出したシーンに6人の役者達の上手さもあって真に迫ったものがありました。
深川栄洋監督は、最近注目の監督の一人ですが、正攻法というかオーソドックスな撮り方をするなか、中村雅俊が、かつての顧客に営業にゆき大会社の後ろ盾がないことをあからさまに言われてしまい疎外感につつまれるシーンでは、階段に座り込む中村雅俊を上から俯瞰ショットで狙うとか、佐藤慶演じるゼネコン会長の登場シーンで、カメラは本人を写さず会議室内をパンしてゆき車椅子の音のみが響くとかの、ハッと思わせるシーンを入れ込む巧さがあります。ただ、俳優の顔アップシーンが多いのはちょっと気になりました。
それぞれのエピソードに手紙が登場します。登場人物たちは携帯を持っていますが、シチュエーションとして手紙である必然性に納得させる自然さがあるし、やはり、手紙にはメールとは違った伝えるタイミングや『間』があるから、更なる感動があります。
個人的には、中村雅俊演じる夫については、「なんだかなぁ」といった思いも、正直なところありました。でも、ラストは花のない場面から、一面の花咲く○○○○○畑になる深層風景演出もあり、ファンタジーととらえましょう。