PHONE BOOK―世界のケータイ
本の装丁や「携帯電話」という日進月歩なテーマを「書く」という試みは面白いです。
携帯電話に早くから馴染みがあり、それが好きな人には世界中の携帯電話を触ってみたくなるでしょう。
ただ未来予想図は突飛であり、本書そのものを否定してしまう気がしました。
気になったのは訳し方。
文章が直訳っぽくてサクサク読めませんでした。
しかし写真が豊富でデザインも美しいので資料本としてはおすすめかも。
戦争論 レクラム版
戦争とは何かを、ナポレオン戦争への従軍経験から分析的に述べた古典的名著です。「戦争とは他の手段をもってする政治の延長に他ならない。」という著者の定義は、今なお各国の軍事指導者共通の認識といっていいでしょう。 戦争の究極の目的が敵の殲滅にあるという戦争論解釈が批判される一方で、戦争の本質を鋭く見据えているその分析への高い評価は、今なお第二のクラウゼヴィッツが現れていないことからも明らかでしょう。 今流行の薄っぺらな「戦争」に関する論争などにはない、「戦争という社会現象を科学する」といった視点から戦争を学びたい人には必読の書だといえます。