続・菩提樹 [DVD]
『神が望むことを遂行するのであれば、必ず私達を助けてくださる』が主人公マリアの持論だった。彼女とトラップ男爵、そして8人の子供達のアメリカでの奮闘を描いたのがこの映画の続編だ。
ニューヨーク・ビル街のハイウェイを専用バスで颯爽と走り抜ける冒頭のシーンは、これから家族に起こる亡命国での未知の体験を象徴しているようだ。しかし当初、彼らのファミリー・コーラスのコンサートは客入りが少なく、興業主から一方的に契約を打ち切られてしまい、家族は貧民街の安アパートを借りることになる。家族の為にお金を増やそうとした長男ルーペルトと次男ヴェルナーはスロット・マシンでなけなしの2ドルをも失ってしまう。落胆して家に帰ってきた二人が歌うフォスターの『オールド・ブラック・ジョー』の場面は理屈抜きで感動的だ。
ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』では完全に省かれてしまった彼らの音楽教師、ヴァスナー神父の姿が描かれているのもこの作品の特徴だ。事実彼はトラップ・ファミリーと共に亡命し、1956年のコーラス解散時まで指導者として彼らと半生を共にした実在の人物だった。
正編の2年後、1958年の制作で役者は子役も含めてメンバー不動。尚劇中でのコーラスの吹き替えはレーゲンスブルク・ドムシュパッツェン合唱団が担当している。
ブロードキャスト・トラックス テレビ朝日編
徹子の部屋は懐かしい旧バージョンなのでOKです。アフタヌーンショーも川崎敬三時代までのものですし、安心できます。しかし、タイムショックは従来の他のCDに収録されていたものと同じで、しかも初CD化と銘打ったクエスチョンBGMはスポンサーテロップ時の拍子木のようなあの音です。椅子が登るときの音や、矢島正明氏の問題出題中のBGM、椅子が再び降りてくるときのBGMは残念がら収録されていません。LP「レコードゲーム・クイズタイムショック」も所有しているのですが、ナレーションが被さっているため、出題中のBGMは音を取ることが出来ません。ナレーションなしの純粋な音楽が欲しいと思っていたのですが、ちょっと残念!「ヒントでピント」、「土曜ワイド劇場」、「日曜洋画劇場(影絵オープニング)」「さすらい刑事旅情編オープニング」などCD化して欲しい音源はまだまだあります。
プレゼンはテレビに学べ!
テレビは『わかりやすさバカ』をつくっているメディアです。
何でもかんでもわかりやすくしようとするあまり、細部に宿る本質が見えなくなっている
(わざと見えなくする時もあり)事があるので注意してください。
このレビューは為にする反論である。という感想を抱く方もいるかもしれません。
・「最初に結論」がテレビの鉄則→わざと結論をぼかす手法もあります。「阪神が3連勝です」というリード(VTRにはいる前ふりのこと)を書くと
「バカ全部言ってどうすんだよ。以上終わりか」と怒鳴られるかもしれません。
・情報は「3つ」に絞り込む→実は、伝わるのはたったひとつです。テレビは一部を切り取るのに大変長けたメディアですが、
全貌を見せるのは大変不得手です。
・正しく伝えるには「数字」が不可欠→観る方は、数字には嘘があるかどうか見抜く目を持っていただきたいと思います。今は、さんざん指摘されてなくなりましたが
少年犯罪が近年増加しているというデータは意図的な切り取り方による嘘でした。
・「ビジュアル」の威力があれば説明不要→こころ”ある”テレビマンは声を大にして叫んでいるはずです。「画(え)のないことを恐れるな」と。それよりも敵は音楽。
悲しくないシーンでもバイオリリンで泣きあげるBGMでも使われてご覧なさい。そんな、安いドキュメンタリーのなんと多いことか。
プレゼンでBGMを床ってみるのもいいかもしれませんが、カタギの会社のプレゼンでBGMなんか使えませんね。
・タイトルは短いほどエライ→中村玉緒さんは“「鵜」は可哀想だ”とおっしゃっていました。
で、この本は上辺のテクニックに惑わされずプレゼンの本質を見抜くためのノウハウ本ですよね。私はそう読んだので、☆は3つ。
SHOW WA―!バラエティー・レボリューション
前編にあたる「ギャグ・ジャンボリー」同様、やっぱりダブりが多いんですよね。確かに歴史上外せないにしても「ゲバゲバ」「カリキュラ」「タイムショック」あたりは「昭和」を切り口にしたCDに頻出してますから少々食傷気味。
とはいえ、キダ・タロー先生の楽曲が数曲とはいえ復刻されたのはうれしい限りです。これだけで前編に比べ星が一つ増えました。ただ「アホの坂田」が入ってないのには・・・。
ま、最後をEPの「ダウンタウン」で締めるなど工夫は感じられます。前編よりも関西テイストが強いですが、それもお笑いの歴史に沿ってのこと。昭和のサブカルチャーを堪能するにはなかなかの一枚です。