タイム
LPを持っていますが、CDが出ているのを最近知り、買ってしまいました。"TWILIGHT" と "HOLD ON TIGHT" はあまりにも有名で、確か後者は音響機器のCMで使われていたように思います。
これらはアップテンポの曲ですが、スローでじっくり聴かせてくれる曲も結構あります。特に"21st CENTURY MAN" などは私の好みです。当時はまだ先のことだと思っていたのに、もう21世紀なのですね。
ところで、このアルバムはこんなに音がよかっただろうか、というのがこのCDを聴いての正直な感想です。ワイルド極まりない録音ですが、押さえるべきところはきちんと押さえられており、リミッタのアタックをわざと遅くしてバスドラを目立たせるやり方には職人芸を感じます。また、「ダイナミクス」を重視しつつ、「ダイナミックレンジ」にも気を配るあたり、レベルメータをただフルスケールに持っていくことしか頭にない今の録音屋とは一線を画しているように思います。
これまた聴かせてくれるボーナストラック3曲が収録されていてこの値段なら買いだと思います。曲間がことごとくつながっているので、CDプレーヤーでの再生を強くお勧めします。というより、パソコンでの再生では音が途切れます。
[国内初DVD化・日本語字幕]エレクトリック・ライト・オーケストラ/ライヴ・アーリー・イヤーズ [DVD]
ELOといえば、何となくスタジオ録音主体のバンド、あるいはライヴでのテープ使用/口パク疑惑などがあり、「ライヴに弱い」という根拠の無いイメージに塗りつぶされている気がする。
また、彼らの音楽で聴くべきは「オーロラの救世主」から「ディスカヴァリー」までの諸作であり、特に初期〜中期の作品には面白みがない、という、これも根拠の無いイメージがあるのではないか、と思う。
しかし、だ。
このDVDを見てロックファンは、目から鱗が落ちること確実! 彼らはそもそもライヴ前提でバンドを構想していた事がよくわかる。本作は1973年から76年、作品で言うと「第三世界の曙」〜「フェイス・ザ・ミュージック」までのライブ演奏を収めたものだが、素晴らしい演奏!! 単に上手いのではなく、ロックバンドとしての迫力やノリの良さ、あるいはプログレの持つ緊張感が凄いのだ。スタジオ音源ではただドタバタした音に聞こえたベブ・ベヴァンのワイルドなドラミングなど、惚れ惚れする。楽曲もシングルヒットした曲だけでなく、どれも演奏した際のダイナミズムに溢れていて、曲を知らなくても引き込まれる事間違いなし。
ストリングスだって、スタジオでダビングするだけならパーマネント・メンバーに引き入れる必要は無いのだ。一体感を持ってライヴを重ねていくためにこそ、彼らはバンドメンバーになっている。ミック・カミンスキーのヴァイオリンも、美形メルヴィン・ゲイルや、今でも現役でジョン・ウェットン等と共演しているヒュー・マクドウェルのチェロのリアルで骨太の弦の響きが堪らなく興奮させてくれる。
いやあ、よくぞ発売してくれました。 これは絶対に全てのロックファンが見るべき。ELOはライヴも魅力タップリです!
Out of the Blue
77年発表の7作目。2枚組というボリュームで、ELOというグループのイメージを決定付けた彼らを象徴するかのような大傑作アルバム。彼らの作品としても明らかにピークに達しており、スケールの大きなサウンドが未だに眩しい。激ポップな楽曲に滑らかで豪華なストリングスを加えたサウンドはその後のグループに大きな影響を与えていることは間違いないし、この手のストリングスを加えた多くのグループの中でもポップさという意味においては間違いなく頂点に君臨している作品だと思う。次作、次々作でストリングスをメンバーから外して新たなサウンドを追求していくこととなる彼らの一つの完成形が本作であり、これが究極のサウンドだと言い切りたい。抽象的な表現になってしまうが、本作の魅力は音楽に“夢”がいっぱい詰まっていることではないかと思う。夢見心地なサウンドという意味では無く、希望というかあこがれというか上手に表現出来ないのだけど、あの時代にあった様々な可能性のようなものを感じるのである。現代の音楽の失ってしまったものが、ここには未だに色褪せずに輝いているように思う。もちろんそれはジェフ・リン自身にも当てはまるのだけども。前作、本作、次作の代表作が彼らにしては珍しくメンバー不動で作られているということも注目すべきであろう。
Live: The Early Years [DVD] [Import]
リージョン・オールです。
画質音質ともクリアで良いほうです。
3つのコンサート・ライブです。
1.Brunel University −1973 4曲
2.RockPalast(ドイツのTV Show) −1974 6曲
この頃は、ジェフ・リン トレードマークのサングラスはしていません。
ベース・ギターは、Mike De Albuquerque です。
3.Fusion(New Victoria Theatre in London)−1976 12曲
ベース・ギターが、故Richard Tandyです。
かなりの曲でソロをとっています。
91分、DD5.1ch、dts音声
国内版では、7.Day Tripperの記載がありますが輸入版には入ってません。
ベリー・ベスト・オブ・ELO
デジタル・リマスターされたELOのベスト・アルバム!
選曲の面でやはり「コーリング・アメリカ」や「ロンドン行き最終列車」が漏れているなど、アメリカ、イギリスなどのマーケットの違いからか、「VERY BEST」とはちょっと言えないかもしれませんが、それでもこの20曲を聴けば、こんな素晴らしい曲がよく集められたとニンマリしてしまう。
ただ1つ、「ザナドゥ」は、今までのオリヴィアのとびっきり澄んだVoのヴァージョンのほうがよかったのに。。
それにしてもデジタル・リマスターとなればELOの楽曲は極上サウンドとして見事によみがえる。