レッドサンブラッククロス パナマ侵攻〈2〉 (C・NOVELS)
第二次大戦に勝利し、欧州を席巻したドイツ第三帝国と、日英同盟との第三次世界大戦という架空世界を描くレッドサン・ブラッククロスシリーズ。
アメリカ大陸に侵攻したドイツ軍に掣肘を加えるべく、日英同盟と米国の三カ国連合軍で進められるパナマ侵攻作戦への経緯を描く。
佐藤大輔の架空戦記に共通して見られる歴史・地政学・兵器・技術などなどへの考証は詳細で、説明調に陥らずにうまくストーリーに融合されている。
中南米諸国の代表が集まり開催される国際会議、オブザーバーとして参加する日米英独の四大国の外交官と軍人が相互に実施する謀略戦。カナダ戦線での日本軍の新鋭七式中戦車とドイツの主力であるパンテルIIとの遭遇戦。一方で、パナマの防御を固めるドイツ、戦力を集中し始める日英同盟が描かれる。
パナマ地峡、パナマ運河という、いままで現実にも大規模な戦いが行われたことがない地域を舞台に、どのような戦いがシミュレートされるのか続巻が待たれる(本巻は作戦発動の直前で終わっている)。
1984
ヴァン・ヘイレン全盛期。「5150」はたしかにデキはいいけど、ロックしてる!っていうカッコ良さはこちらが上。ライブではサビ以外はいい加減に歌ったり、歌わなかったり、マイケルにまかっせきりだったりと、シャウトばかりのデイヴだけど、「1984」ではハマった曲が多くて魅力を十分出しきれてる。ギターの天才はシンセをいじらせても天才だったという、大ヒットした2曲目。自分が最もヴァン・ヘイレンらしい曲だと思っている6曲目。今まではギタリストばかりに注目されたバンドだったけど、デイヴのパフォーマー?としての魅力と、エディの天才的音楽性が完璧に融合できた作品。思うに、デイヴとエディって典型的なロックのヴォーカルとギタリストの関係だった気がする。ストーンズのミックとキース、エアロのジョーとスティーブン、ドッケンのドンとジョージがそうであったように、超仲悪いけど魅力倍増みたいな。言葉で言い表すのは難しいが、デイヴ時代とサミー時代ではバンドの雰囲気が全然違ってしまった。ただ、これだけは言える。「1984」のあの頃のヴァン・ヘイレンは最高にクールだった!「お嬢さん、火傷するぜ?」(たしか、当時のレコードの帯に書いてあった)
ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァン・ヘイレン
もう新作は聴けないんじゃないかと思ってたので、新曲3作品の入ったこのベスト盤発売は(ベストとは言え)待たされた分とにかくうれしい!
デイヴとサミーの時代からの選曲なので、懐かしく、再度今までのアルバムも聴いてみました。やはりいいですね!
新作の「イッツ・アバウト・タイム」のヘヴィーで歪んだイントロを聴いて「これを待ってたんだ!」と思った人も多いはず。
デイヴとサミーが交互に入っていますが、デイヴ時代の曲が比較的短いため、発表順に第1期、第2期と2枚にするとサミーを泣く泣く何曲か削らなければいけなくなるので、曲を多く入れるためには仕方なかったのかも…。
BOTHの意味からしてもゲイリーの曲が入ってないのは当然でしょう。たとえお気に入りの曲があっても、ゲイリーは番外編、外伝という位置づけにしたら、私のようにすんなり納得できるかもしれません。
あとは新作を待つばかりですね。
テイラー・オブ・パナマ [Blu-ray]
一人の男が話したあいまいな情報をきっかけに
世界各国を巻き込む大騒動が巻き起こるという
荒唐無稽なストーリーであるにもかかわらず
恐怖と悲しみを感じる点が印象的な作品であります。
まさに「現代的ほら話」といえるでしょう。
反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO! (集英社新書 420D)
現在までの南米に対する認識は、ごく限られた範囲のものだったが、本書を一読することで、南米各国の略歴と現在の状況を大まかながら把握することができた。もちろん、その歴史と不可分であるアメリカの南米に対する干渉の過程も知ることができる。
私のように、最近南米で何か変化が起きているらしいが、どんなものだろう? という程度の人が読むには最適の入門書といえる。
ただ、できることなら南米各国の現在の状況や市民の声などをもっと詳細に掲載してほしかった。