あの日教室で歌った 思い出の合唱曲
校内合唱コンクールにピッタリの曲が収録されています。ただ、前半に収録されている懐かしのメロディのような選曲は、我々にとっては懐かしいのですが、当然合唱コンクールを歌う中学生たちとは縁がないわけで、このCDのコンセプトが良く分からなかったです。
とはいえ、演奏の団体は皆しっかりと歌えています。同様の企画の中でも音程の安定度において、他を上回っているでしょう。渡瀬昌治の指揮による神代中学校合唱団の3曲は評価します。同じ世代の中学生による等身大の演奏ですが一生懸命歌っていました。声変わりしたばかりの男声もしっかりと歌っていますし、若々しさの良い面が歌唱に出ています。
平松剛一指揮の平松混声合唱団、辻正行指揮のクロスロード・ツインズ・ハーモニーという定評のある合唱団も登場しますのでこれらの音源としての価値は高いです。音程も正確ですし表現力もあります。中学生とは声質の違う成人の混声合唱団が歌っていますので、中学生がこのように歌うのは難しいでしょう。
岡本仁の指揮によるくにたちカンマーコールの「エトピリカ(「海鳥の詩」から)」はたっぷりとした発声で堂々とした歌いっぷりです。微妙に男声の入りが遅れますが声の魅力には参りました。中学生ではとてもここまで歌えませんから。
増田順平指揮の日本合唱協会の「流浪の民」は見事でした。歌詞は明瞭ですし、表現力はあります。今はあまり歌われなくなった曲ですが、多くの合唱人が愛唱した曲のベストの音源でしょう。
ボーナストラックの「ハレルヤ・コーラス」も楽しませてもらいました。日本フィルハーモニー交響楽団と素晴らしいコロムビア混声合唱団の饗宴、ヘンデルの偉大さを感じます。
ゴールデン・ベスト
~私が 初めて買ったLPレコードは トワエモア全集だった。まだ虹と雪のバラードが
世に出る前である。当時、真空管アンプの製作に没頭していて6GA4シングルアンプを製作して初めての音出しがある日突然にだった。とても澄んだ高音部に感動をしたことが
最近のように思い出される。このCDには、初めて聞く曲も収録されているが
二人のハーモニーが~~とても素敵である。~