サンライト
リリース当時は、ハンコックがヴォコーダーを使って歌っているのが話題になりました。ゼンハイザー社のヴォコーダーが画期的でしたし、ハンコックの歌ものアルバムというのも画期的でした。当然、ジャズ評論家からは総スカンでした。というより、ほとんど無視されていました。最近では再評価されて名誉回復を果たしています。よかった。よかった。
本作ではヴォコーダーが前面に出ていますが、実はエレピ、フェンダー・ローズが影の主役です。ハンコックが自分名義のアルバムでここまでエレピを弾きまくっているのは珍しいです。特に4曲目の「ノー・ミーンズ・イエス」はヴォコーダーの歌も入っていませんので、ハンコックのエレピが堪能できます。
最後の「グッド・クエスチョン」はハンコックとジャコ・パストリアスとトニー・ウイリアムスによる、場違いなほど熱いプレイです。ハンコックはここではアコースティック・ピアノをプレイします。トニーはともかく、ジャコはエレクトリック・ベースですから、基本フォーマットとしては変則的なピアノトリオです。ここでも、パトリック・グリーソンのシンセを入れてしまうところがハンコックらしいですね。ジャコ・パストリアスが参加しているからではないのですが、この曲が『ワード・オブ・マウス』の最初の曲「クライシス」に影響を与えているような気がしてなりません。この頃からハンコックはアルバムの最後に実験的な曲を必ず入れるようになります。『ロック・イット』の頃にはなくなりましたけどね。個人的にはそんな時代のハンコックが好きです。
殺人者たちの午後
人殺し。僕なら対面したとき目をあわすことが、できない。
人を殺した罪で、終身刑を言い渡された10人それぞれに、著者がインタビューする。
イギリスの話。
劇的にする意思のない淡々とした文章だ。
文章から受けるイメージのせいかもしれないが、殺人者たちの心の内には、悪意すらない。
光では届かない狂気が映す影から、何かを感じる。
正直、その何かはわからなかった。
イギリスという階級がそれぞれ断絶した社会がつくるものかも知れないし、もっと普遍的なものかも知れないし、もっと個人的なことかも知れない。
沢木耕太郎さんによる翻訳の効果を誤読しているだけかも知れない。
静かに語られる狂気。
あとから怖い。
NBA オール・アクセス 特別版 [DVD]
スーパープレイはもちろんですが、練習風景、コーチや選手たちの生の声が収録されていて、すごく面白かったです。
超一流のプレイヤー達の過酷なトレーニングキャンプ、ロッカールームでの出来事、コーチの役割などなど、いつものハイライトDVDでは見れない姿がいっぱい見れます。
あれだけのプレイができるのは、やっぱり練習しているのですね。。。(^^ゞ
アメリカの小さな町 (双書・20世紀紀行)
なんて書いたら異議を唱えられると思うのですが、
ふとそんな事を思いついたので書き記しておきます。
アメリカは私には縁のない所ですが、
いろいろな人の横顔に触れる事ができるこの本には
写真集のような味わいがあります。