木曜組曲 [VHS]
浅丘ルリ子、原田美枝子、鈴木京香、富田靖子、西田尚美に加えて、加藤登紀子という豪華な顔合わせ。小説家である浅丘の死について5人の女が食事しながら話し合う会話劇。回想シーンにしか登場しない浅丘が一番印象深かった。「伊達に長く映画をやってないわよ」との高笑いが聞こえてくるよう。皮肉なことに、浅丘に対抗できていたのは加藤。ラストへの運びがもたもたしていたのが残念。
六番目の小夜子 第3章 [DVD]
息子 :『それで〜本物の小夜子は誰なの?
にせの小夜子?もう一人の小夜子?』
私 :『最後まで見れば解るよ』
息子 :『教えて! 教えて!』
私は、『六番目の小夜子』を本放送と再放送と
二度テレビで見ました。
息子は、一度怖がって見るのを断念しているので
どういうストーリか知りません。しばらく経って
再放送された時、好きになったらしく知りたがり屋
になりました。
この『六番目の小夜子』は、結構配役が良かった
と思います。
潮田 玲役の 鈴木杏もいかにも活発な女の子で
等身大の演技ができていたし、
後に映画『電車男』に出ている関根 秋役の山田孝之
も親が離婚している繊細な少年役がよく合っていました
そして当時、映画『死国』に出ていた津村 沙世子役(栗山千明)
は、なにか あ・や・し・い『サヨコ』が演じられていました。
昔の『少年ドラマシリーズ』子供の頃、よく見ました
わくわく!どきどき!結構面白かった。
『謎の転校生』『七瀬ふたたび』題名は忘れたけど
タイムトラベラーをテーマにしたドラマが面白かったと
思います。最近、そういうドラマやってないのが残念
猫と針 (新潮文庫)
恩田陸初戯曲「猫と針」の台本書籍版。
演劇とはいえ、派手な仕掛けはなく、淡々と会話だけで進む。
著者お得意の心理サスペンスの会話劇。
劇を行ったキャラメルボックスで先行して書籍が発売されたが、
内容の違いはなく、表紙があちらは役者の方という違いのみ。
普段台本をベースにした書籍をあまり読まないためか、話す人物の上に名前が書かれているという表記や、モノローグや説明文がないというのも違和感を覚えたが、
実際に劇場で見ていたことを思い浮かべて楽しく読めた。
…一方で劇を見ていない方にはどう映るのだろうと感じた。
DVDも発売されているが、7500円と中々高額で、演劇物はなかなかレンタルにならないからなあ。。。
読みながら、非常に「チョコレートコスモス」の中の劇中劇を思い浮かべる。続く「中庭の出来事」から連綿と連なる、演劇や戯曲への思いを感じられる一冊。
書き下ろしの、前日談から後日談を追った著者独白の「『猫と針』日記」も魅力的。
また、舞台が葬式帰りということで、「朝日のようにさわやかに」に収録されている短編「楽園をおわれて」を思い浮かべた。
こちらの話の方がよりミステリに近く、不穏な雰囲気を感じる。
すでに亡くなった人の話をする、そこに居ない話をするという点、さらに得意のオープンエンドという共通点も多いことから、未読の方はゼヒ御一読を!
「懺悔ってすっきりするもんだな。今、すごくすっきりした。秘密を墓場まで持っていける人間って、本当に偉大だわ。俺にはできない。推理小説でも、二時間ドラマでも、死に際とか、日本海の崖っぷちで告白しちまうわけがよく分かった。」本文76ページより
六番目の小夜子 第2章 [DVD]
『六番目の小夜子』がNHKでドラマ化されてから、早十年。いや、まだ十年と言うべきか。
20世紀最後の年に、かくも神秘的なドラマが撮影されていたことは、ミラクルだと言いたい。
「恐怖の文化祭」エピソードの、暗闇の体育館で、ぶっつけ本番で演じられる生徒全員参加の呼びかけ芝居には、今もって戦慄を覚える。
上演された芝居は、サヨコの鍵を持つ者が演じるはずの芝居ではなかったからだ。
鍵を受け継いだ者こそが、その年の本当のサヨコではないのか??
第二章まで観てしまったら、謎の真相を知りたくて第三章(最終章DVD)まで観ずにおれなくなるのは、致し方のない、サヨコ伝説の魔力なのでしょう。
六番目の小夜子 第一集 [DVD]
「少年ドラマシリーズ」が帰って来た!原作はジュブナイル小説の名作!原作と細かい設定が違っており、ドラマの舞台が高校から中学に変更になっているが、これはかえって良かった。全編にわたり中学生の若々しさに好感がもてる。主役の2人が魅力的だ。この当時の鈴木杏は最強の可愛らしさ!演技も初々しい。栗山千明も同様に美少女ぶり全開!(笑)この当時の栗山はデビュー作からオカルト物に数多く出演していて、周りの人達から「怖い‥」とか言われ相当悩んでいたみたいだが、本作でもその「ミステリアスぶり」は健在!(本作の後に共演の松本まりかと「リアルシスターズ」に出演し「イメチェン」ができた)ドラマの内容も緊張感があふれていて最終話まで目が離せない!‥鍵・ルール・台本を置いたのは誰なのか?回を追うにつれ、その正体が明らかに‥!その正体とは‥「わっ!そういう事か!‥でも、そんなのって許される事なの?」ドラマの終盤、観ていた人達は「意外な張本人」に「びっくり」するハズ!「でもな〜、そんなの強引過ぎんだろっ!そんなの生徒の為になんの?」‥ドラマを観終えた時、いろんな感想をもてた「爽やかな青春ドラマ」でした!もうちょっと、昔の「あの頃」に戻ってみたい方々は是非とも観てください。きっと中学生だった頃を思い出しますよ!(笑)