トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか
すべての製品・サービスは「手軽」か「上質」かという2軸上で突出していないと成功しない、また、ビジネスが軌道に乗るにつれと手軽と上質の両方を求めがちになるが、それは同じカテゴリー上での競争優位であり、この2つにおいて中途半端なサービスはビジネスにならないという分かっているようで実は良く理解していないことを明確にしてくれます。
今までのビジネスをすべて「手軽」「上質」のどちらに突出したものを持っているかによって再度眺めてみると著者の指摘通り中途半端なものはすべて市場から駆逐されています。
技術的にどれほど斬新なものであれ、すべては従来の代替サービスからみると不毛地帯から発信し、上質か手軽かに集中しなくては顧客視点で見た際には選択理由になりません。
マーケティングというのは専門職だけではなくすべてのビジネスパーソンに必要な視点であり、その分多くの手法・考え方が存在していて小難しく考えてしまいますが、本書のようにまず上質を狙うのか手軽を狙うのかというシンプルな構造を見逃しがちになっていることに気づかされました。
一概に手軽さと上質さだけでは単純に割り切れない事例もたくさんあることは事実ですが、それでも本書が指摘するシンプルな2軸構造でまず製品・サービスの方向性を決めることは非常に重要なことだと思います。導入部がややまどろっこしい部分をのぞけばお勧めの一冊です。
コーチ・カーター スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
駄目な高校バスケ部が起こす4ヶ月の奇跡、これはこれでとてもいい話でした。
私自身中学時代非常に厳しい指導で有名だった剣道部に所属していました。苦しみを共有した6人は30年近くたった今でも親友です。
ただ、私が印象に残ったのは「契約」の重要性、大切さです。
いつの間にか大人になってしまった人は、「契約」そのもの重要性を理解できていない人が多いのではないだろうか?
ぜひこの映画で学んでください。そして自分で自分に対する契約を行い実行するのです。
Wordmaster: Improve Your Word Power (Your Coach in a Box)
比較的難度の高い英単語500語をCD音声だけで学べるように工夫されている教材です。(CD9枚組、トータル約10時間20分、iPodに収録すると123曲533MB)
特徴として、
・学習する500単語は発音・スペル・意味・例文(2つ)がクリアに発音されます。発音・スペル・意味は最初と最後に繰り返されますので、聞き逃しにくい構成となっていいます。意味の説明のところでは類義語も幾つか挙げられますので、トータル1500以上の単語(or フレーズ)を学んでいることになります。
・BGMでクラシック音楽が流れていて、リラックスして聴けます。男性・女性の声(米語)は明瞭で聞き易いスピードです。
・5つ単語を学ぶたびに復習コーナーがあり、各単語の意味を英語で思い出す訓練になります。
・要所要所に「成功の心理学―勝者となるための10の行動指針」著者Denis E. Waitley氏が「単語の学習、頑張りましょう。それは貴方の人生の可能性を広げます。きっと貴方は成功する。」という感じのミニ・トークが挿入され、モチベーションが上がります。(なお「成功の心理学」は名著だと思います。なお単語の使用例として挙げられる例文は特に「成功心理学」に関するものではありませんので、念の為。)
native speaker用の音声教材で付属冊子もありませんので、英語初心者〜中級者向きではないでしょう。普通の高校生にも難しいかもしれません。大学入試(高難度)〜大学教養レベル以上の英単語を学ぶ感じでしょうか。収録された500単語は必ずしも"頻出単語"ではありませんが、米国知識人なら知っていて使えることが望ましいレベルなのだと思います。英語中級以上(TOEIC 730以上)を自認する方が、語彙力アップしながら英語の耳慣らしをするのにちょうど良い教材かもしれません。
コーチ・カーター スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
自らの信念に従い、すべての責任を一身に負って生徒たちを導こうとするカーターの姿に、教育・教師のありようを考えさせられる。
厳しい現実を「統計」によって説くシーン、傷ついて自分のもとへ帰って来た生徒を何も言わず抱き締めるシーンが強く印象に残った。
彼は「現実的」なヒューマニズムの一つの理想を示していると思う。
COACH コーチ [DVD]
プリンスアイスワールドで活躍中のプロスケーター、西田美和さんの主演映画。スケート場面は、メインライバルを除き、西田さん自身と、有力選手に村主千香さん、ヒロインがコーチしている選手に松村純子さんと、プロスケーターが演じているだけに本格的。アイスショーの場面では映像化されることが少ないプリンスアイスワールドからの荒川さんの演技があるし、西田さんと実際に親しい安藤選手の幻想的な出演も見所のひとつ。試合がフリーのみだったり、あまり必要がない病気のエピソード(このエピソードのため、映画のエンディングの後を考えると映画の意味がどうか、と考えてしまう)があったり、ストーリー的には難点もあるが、スケートファンなら絶対に楽しめるはず。試合でダブルアクセルが決め技のひとつになっているが、公開当時の五輪でもダブルアクセル3本で金メダリストが高得点を稼いだのだから、現実がフィクションに追いついた感もあった。