ヨハン・シュトラウス2世「ウィーン気質」 [DVD]
ワルツ王の既成曲によって構成されているため、オリジナルの代表作よりは一段下に見られることが多いが、「ウィーン気質」のパッチワークは実に巧緻で、文句なしに楽しめるオペレッタである。この映画化では指揮に巨匠パウリクを迎え、ふんだんにウィーンロケを織り込んで、優雅な仕上がりのコメディとなっている。ドイツ人を多く並べたキャストもテーマからすれば面白い。
本作の最大の魅力はハルシュタイン、コラー、パポウシェクのソプラノ勢。貴族、踊り子、お針子という役柄にピッタリの三人が美貌と演技・歌を競い、まさに目と耳の正月と呼ぶに相応しい。彼女達が天然ボケ気味の二枚目テノール、ルネ・コロ、名ブッフォ・バス、ベンノ・クッシェらを手玉に取りながら火花を散らす可憐なドタバタをご賞味あれ。
どこかで聴いたクラシック ヴァイオリン・ベスト101
いろいろな意見があるでしょうが、聴いてみて「本当に今までに聴いたクラッシック」でした。休日の一日、就寝前のひと時、目覚めの時、101曲の中から各々の時に合ったヴァイオリンのメロディーが心を癒してくれました。星3つの意見が有りますがそうではないと思います。
ヨハン・シュトラウス―ワルツ王と落日のウィーン (中公新書)
シュトラウス2世(息子)の生涯と彼が生きた時代(タイトルの通り「落日の
ウィーン」)の世相を重ねて描いた一冊。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートが毎年中継され、あちらこちらで
彼や彼の父(シュトラウス1世)に兄弟(エドゥアルトにヨーゼフ)の曲が
流れるお国の割に彼や彼の一族について述べられた書物(特に一般向け)は
あまり有りません。
そんな中、手軽に入手でき、一通り流れを通読できる、という点でお勧めの
一冊です。
ワルツを今に伝わるエレガントな形に昇華させた功績、父を超えるべく
父以上に名声を求める姿、兄弟との軋轢、そして彼の音楽を受け入れ、貪欲に
求めたウィーンという街・・・といったエピソードが満載です。
彼らが残した名曲を聴きながら一読するも一興ですよ。
魅惑のオペラ 7 こうもり (小学館DVD BOOK)
ほんとに、面白かった。こうもりはいろいろなバージョンで観たけれど、これはその中でも、最高といってもいいくらい、楽しかった。
演出もうまい。もちろん、出演者もいい。指揮者がドミンゴなのもとってもいい。
このDVDブックのシリーズで買ってよかった。解説付きで、このお値段はとってもお買い得だと思う。
ベスト・クラシック100
そのときの気分によってCDを選べます。そのCD6枚から1枚のCDを選ぶ楽しさは、宝石箱をあけるようです。「初心者向け」とか、「選曲がいまいち」とのレビューもありましたが、CD6枚でこのお値段です。
私はとても納得して楽しんでいます。また、CD6枚分のコンパクトな収納もよく、旅行にも持っていけそうです。このCDの解説書が1枚の紙ではなく小冊子だったら、もっと良かったです。