井上直幸ピアノ奏法〈第1巻〉作曲家の世界―バッハからドビュッシーまで (DVDブック)
時々見たくなるDVDです。
井上直幸さんに会いたくなるといったほうが正確かもしれません。
自分の考えや作曲家の特徴、演奏上の注意点などをピアノを弾きながら
語っていくスタイルです。時々言葉に詰まりながらも一生懸命語ろうとする
井上さんがとても微笑ましいです。そして前にレヴューされた方もおっしゃっている
通り、ピアノがずっと聴いていたくなるほど美しいです。
特にご自身が大好きというように、ハイドンとモーツァルトでそれが顕著で、
本当に心から楽しんでピアノを弾いているのが画面から伝わってきます。
まるでピアノを弾くのが楽しくて大好きでたまらない子どがそのまま59歳になったような、
そんな感じです。私はこれを見るとハイドンとモーツァルトが無性に弾きたくなります。
人に音楽をしたいと思わせるようなピアノと独特の語りだと思います。
シューベルトの楽興の時とシューマンのクライスレリアーナのところも特に魅力的な部分です。
あと、日本の音楽教育の功労者である齋藤秀雄先生が授業でされたの話も興味深いところです。
ご自身がドイツに留学されたためか、durやmollといった調性の用語が出てきますが
楽典の本をちょっと読めばわかる程度なので問題ないと思いますし、
仮にわからなくても十分このDVDを楽しめると思います。
ピアノ奏法―音楽を表現する喜び
小さな子供にピアノを真面目に習わせているお母さんに、必ず読んで欲しい1冊です。音楽大学のピアノ科の学生だけが読む本ではなくて、子供レベルが弾くピアノにも大切なことが、いっぱい書いてあります。単なるテクニックだけを書いている、そこいらのマニュアル本では、ありません。でも、ピアノについて正面から向き合って書かれています。そういう先生でしたから。井上先生が早くに逝かれたことが惜しまれます。
キカイダー01 THE ANIMATION Re Edition 後編 [DVD]
ギルハカイダーにイエッサー回路を組み込まれたキカイダー・ジローはジェミニィとによる正義と悪の狭間で苦しみ続けることになる。
ピノキオは人間になれて本当に幸せになれたのか?
石ノ森章太郎の最高傑作「人造人間キカイダー」の現実にほぼ忠実に描かれたアニメーションのファイナル。残念ながら「イナズマン対キカイダー」は収録されていない。
象さんの子守歌
死の直前とはとても思えない生き生きとした演奏である。
これを聴くと井上さんがまだどこかでピアノを弾いているような気がしてくる。内容からして子供たちのため(きっかけはご自分のお孫さんだそうだが)に録音されたと思うが、大人の方々にも聴いてもらいたい。また、プロを目指す学生の方々や既にプロで活躍されている方々にも聴いてもらいたい。きっと得るものが多いと思う。
自宅での録音ということで、デジタル処理による残響の付加など異論もあるかもしれないが、それを通り越して井上さんの深いタッチや腕の重み、指先の軽やかな感覚などが伝わってくる。
モーツァルトの幼少の頃の作品などは、通常プロのピアノ奏者は録音したりしないので、こうした小品が一流のピアノ奏者による録音で聴けるのは非常に貴重である。彼の最後の心遣いが何よりも嬉しい。
キカイダー01 THE ANIMATION Re Edition 前編 [DVD]
アニメ版のキカイダーの続編。タイトルは01だが主人公はあくまで不完全な良心回路を持つジローキカイダー。計二時間ものの全編で、人間はほとんど出てこない。ロボット同士の戦いが軸で、そのほとんどが戦闘シーンである。埴輪をモチーフにした最終兵器アーマゲドン・ゴッド開発をめぐりキカイダー兄弟とギルハカイダーがしのぎを削る。早々とビジンダーも登場。