ボッケリーニ:マドリードの夜警
とても気分がゆったりしたり楽しくなったりする曲です。
映画「マスター・アンド・コマンダー」の最後に二人が弾いてる曲(サントラでは“マドリードの通りの夜の音楽”と書かれているもの)は
「マドリードの夜警隊の行進」のうちの“街頭歌手たちのパッサカリア”です。
映画よりきらびやかな演奏です。
怪談新耳袋 百物語 DVD BOX
メディアファクトリーや角川文庫から出版されている原作を元に脚色した、ショートホラーフィルムの決定版。ゾッとするものや、ちょっと笑ってしまうものも、全てが体験談を元にしているので、リアリティは折り紙付きです。全99話というのも原作通り。新耳ファンなら一晩で一気に、でしょう。
Tendarly テンダリー
とあるコンサートでコンマスをつとめていらした豊嶋さんのファンになってしまいました。彼のCDはそう多くないようで探すのに少々苦労しましたが、ようやく見つけました!子猫をそっと抱いているような繊細な演奏に首っ丈です♪とっても素敵ですーー。
レンブラントの夜警 [DVD]
『夜警』には隠された意味があった、というストーリー。といってもイコノロジーとは異なり、殺人事件の陰謀をレンブラントがこの絵で告発しているというミステリー劇。
ここであえて「劇」と書いたのは、まるで舞台劇を観ているようなつくりだったからだ。徹底的なフロンタリティ(佐々木英也岩手県立美術館館長によると、真っ正面からの構図のこと。ルネサンスからバロックの時期に好まれた)ゆえである。
このスタイルに馴染めないと、観るのがつらい映画かもしれない。
ストーリーはけっこうエンターテインメントなのだが、描き方がまったくエンターテインメントじゃないので、この映画は歓客を選ぶだろう(実際は映画は観客を選べないわけだが←これは小説も同じ)。
同じストーリーでハリウッドがつくった映画を観てみたい。
*音楽が素晴らしかった。サントラを手に入れようと思ったのだが、どうや出ていないようだ。
グリーグ没後100年特別企画 抒情小曲集[全曲]
ポーランド生まれのピアニスト、エヴァ・ポブウォッカのCDでは、『ショパン:ノクターン(全曲)』が忘れがたい深い味わいを持つものでしたが、グリーグ(1843-1907)の没後100年を記念して2007年に発売されたこの3枚組CDも、聴きごたえのあるものでしたね。
透明感のあるピアノの音色がまず、素敵です。作曲家グリーグの人生、その折々の心象風景を描いたスケッチ音楽集ともいうべき小品の数々。寄り添うように奏でてゆくピアノの音の、宝石の輝きにも似て美しかったこと。
簡素なたたずまいの曲を、慈しむように、心をこめて歌い上げていく演奏の風情、清やかな演奏の風合いもいいですねぇ。生命感にあふれたリズミカルな曲は、ひときわ生き生きと弾み、静けさをたたえた曲は、心にしんとしみる味わいがあって・・・。魅了されました。
20代前半に作曲された「第1集」から、58歳の頃に出版された「第10集」まで、作曲家の生涯にわたって書き紡がれた『抒情小曲集』。全部で66のピアノ曲のなかでは、格別、次の10曲が印象的だったな。キラリと光る輝きを感じまして、心にそっと、しまっておきたくなりました。
『第2集』〜「子守歌」。『第3集』〜「故郷にて」「春に寄す」。『第4集』〜「ハリング(ノルウェー舞曲)」。『第5集』〜「小人の行進」「夜想曲」「鐘の音」。『第6集』〜「郷愁」。『第7集』〜「家路」。『第10集』〜「昔々」。
録音は、2004年の3月から2005年の6月にかけて。ポーランドのビドゴシュチ(ワルシャワの北西、約200kmに位置する都市)、Filharmonia Pomorska Concert Hall にて。