雪の結晶
きれいな結晶写真が想像通りの本でした。
結晶する過程などの説明もあって、見るも楽しく知るも楽しい。
この本には独自の解釈でねじ曲げたようなおかしな説明もなく
先入観を持たずに素直に楽しめます。
雪 (岩波文庫)
「南極越冬記」(西堀栄三郎氏、岩波新書 ISBN:4004151023)の口絵に南極に降る雪の顕微鏡写真が載っています。これは見事な「立体砲弾型」で、西堀氏曰く「こんな雪の結晶は、こちら(南極)ではザラである」と述べています。それを読んだときに、「なぜ南極の雪の形は日本の雪の形のイメージ(いわゆる「雪印」のマークみたいなもの)とこんなにかけ離れているのだろう」と疑問に思っていたのですが、この中谷先生の本を読んで、その謎がまさに**氷解**しました。結晶成長の要因は何か(equilibrium v.s. kinetics)、を振返るには良い短編です。
このように西堀氏に南極での雪の顕微鏡写真を撮らせる契機になったのは、南極越冬中に昭和基地で読んだ中谷氏の「雪の研究」の本だったそうです。実際、この中谷氏の雪氷に関する研究の本を読むと、必要な設備がないから最先端の研究出来ない、なんてことは言えなくなります。(それは西堀氏の「南極越冬記」でも示唆されていることですが) 科学の対象に古いも新しいもなく、【科学する心で自然現象に接すること】こそが肝要なのだと教えられます。
「風土に合った研究を」と中谷氏は述べられていたそうです。中谷氏が雪の研究に取組んだのも、実は以前から続けていた研究テーマが当時の北海道で続けるのが困難だったため、「慰み半分で始めた」テーマだったそうです。しかし、世間の流行を追い掛けるだけが科学研究ではない、ということを氏の自然現象に接する姿を通じて教えてくれます。試行錯誤を繰返しながら、如何に楽しく/しぶとく研究をやるのか、教えられます。雪という冷たい対象の話なのに、読了後にホノボノとした気分にさせられる好著です。
もし中谷氏に関して興味を持たれたら、他の著作を併せて読んでみることをお薦めします。(「科学の方法」や「中谷宇吉郎随筆集」) 随筆集の中で出てくる、霜柱の研究に関するエピソードは「科学する心とは何か?」の本質を鋭く突いています。
ギャルズトーク 08 [DVD]
がシリーズで一番。このメーカーは、シリーズで構成や内容がワンパターンを通すことが多い。
しかしこれは人気シリーズなのか、実はマイナーチェンジを繰り返してきている。 前作のSPを区切りとして、画像が一変している。儲かっていてカメラに設備投資したのかな?
また本作の売りの一つ全員集合での乱交では、より狭所のラブホテルで撮影されており、狭い空間に多数がいるせいで興奮度が上がっている。女子はみんなAV嬢なのかな?プロっぽい振る舞いも多いが、明らかに楽しんでおり、まさに若い女の娘がみんなでデカダンス。。うらやまC〜!
雪崩(紙ジャケット仕様)
『悪の華』がスタジオ録音とライブという構成でしたので、フルアルバムとしては『ナン
タケ』以来ということになります。しかし本作にはスティーブ・ナイト(Kb)の姿はあり
ません。代わりにギタリストのデビッド・ペリー(G)が参加しています。そのため本作は
過去のサウンドとかなり異なっています。
スティーブのキーボードは楽曲に奥行きをあたえるとともに、安定したサウンドを作るこ
とで、メインのギターとベースを支えてきました。しかし彼のいない本作は一本調子な
ロックンロールになっています。そこには「クジラ」も「白鳥」もいません。ロックン
ロールの「雪崩」だけです。過去の作品のファンとしてはじつにさみしい話です。
唯一の例外はメロトロンとピアノを使用しているSister Justiceで、かつてのマウンテ
ン・サウンドにふれることができます。パッパラルディがプロデュースした「バッジ」を
私はなぜか連想しました。
というわけで本作の評価は星3つとします。えっ、星がひとつ多い? それは私がマウン
テンのファンだから...。それにインストのAlisanはTo My Friend以上によい作品に仕
上がっていましたから。
(追記)本アルバムはこれまでのマウンテンというより、West, Bruce & Laing時代のサ
ウンドに近い印象です。
PIEPS(ピープス) DSP PP0780
今やバックカントリーの必需品となったビーコンですが、気軽に買うには非常に高価です。とはいえ、どうせ持つなら性能の高いものをと思い、この商品を選びました。
・3アンテナのデジタルビーコンです。
・アナログ時代の複雑な操作法を覚えなくてもビーコンの指示に従って捜索できます。もちろん操作方法を熟知することは大切ですが、いざ事故発生というときはおそらく動揺していると思うので、簡単に操作できることも大切です。
・訓練等でも、今のところ他のビーコン使用者と比べても、だいたいこちらが先に発見できています。
・ファームウェアのバージョンアップが可能です。
細かい難点としては、
・乾電池を取り出しにくい(これはかなり重要です)。乾電池を装填するときに、下に薄いテープを挟んでおき、取り出すときはそいつを引っ張って電池を外しています。
・電池蓋の開け閉めにコインが必要なのが少々わずらわしい。
といった点が挙げられます。非常に細かいことですが、こういった使い勝手は親切な日本製品に慣れた目で見ると不便だなあと思います。
【注意】操作が簡単と書いていますが、必要な操作手順や基本的な捜索方法は必ず身につけておく必要があります。その上で旧来の製品よりも扱いやすい、という意味です。