逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録
私は推理小説を書いているので、参考になればと思い読んでみました。
私としては殺人に至った動機や家庭環境、人物像などを知りたかったのですが、そういう点にはあまり触れられず、逃亡生活の内容が備忘録的に延々と綴られているだけでした。
ほんの少し事件に触れた記述では、感謝という気持ちがあれば、こんな事件を起こさなかったという主旨のことが書いてあり、発育過程で何か問題があったのかなと推測しました。
ただ、島で魚を獲ったり、植物を食べたりといったサバイバル生活のディテールは面白かった。
また、資金を稼ぐ飯場で少しでも危険を感じたら即座に荷物をまとめて逃げるあたり、細心の注意を払って逃げていたことが分かります。
私も肉体労働の経験がありますが、あそこでお金を稼ぐには本当に大変なこと。牢屋でタダ飯食った方が、ずっと楽だと思います。そういう意味では、捕まりたくないという並々ならぬ決意を感じます。
でも、本当に逃げ切るなら、例えば他人の身分を買い取って別人として生きていくとか、秘密裏に海外に逃亡するとか、他にいくらでも方法があったはず。
計画性のなさを感じます。
逃亡中、サリンジャーや夏目漱石の小説を読んだり、洋画のDVDを字幕なしで観るなど、一定の知性を感じます。
一方で、被害者や遺族への謝罪の気持ちなどは稚拙さを感じます。
計画性と無計画、慎重さと安直さ、教養と無教養、二面性を感じます。
本人が意図して書いたかどうかは別として、随所に面白い部分がありました。
プロの作家が書いた完成された作品とは別の面白さです。
それから、こういう形で本を出した、出版社の企画力を感じます。
超・極める! PHP
タイトルに惹かれて購入したのですが内容からすると「超極める」というタイトルはふさわしくないと思います。
この書籍は数多くあるPHPのフレームワークのうち、有名どころのいくつかに絞って解説している書籍で、その解説もどちらかというとフレームワーク初心者向け(PHP初心者ではない)な内容です。
ただ、フレームワークというのは実際使ってみないと長所短所が見えないわけで、そこまで到達するだけの時間を考慮すると、この雑誌のフレームワーク比較は非常に参考になりました。
そんなわけで、これから「PHPでフレームワークを使いはじめる」方や「どれを使おうかと迷ってる」方にはお勧めですが、フレームワークの深い部分を知りたい方には無用の書籍でしょう。
巻頭のインタビュー記事にも書いてましたが、私的にはより深く掘り下げた解説書があると嬉しいんですけどね・・。
WANTED市橋 Tシャツ(ライトピンク) M
どうやらこの商品は逮捕前に作られた商品みたいだし、逆にみんなが買って着てれば早期逮捕出来た可能性を考えると(着たくないけど)悪質な感じはしない!もしかしたら人のTシャツ見てピンと来て逮捕なんて事もありえた訳だし、現に島にいたおじいさんは若者が訪ねて来たとは言ってましたが気付きませんでした。僕はこのTシャツは捜査協力ともとれると思いますよ!今も売ってるのが確かにマイナスですが在庫の兼ね合いもあるんでしょう…むしろビンラディンやヒトラーなどのTシャツの方が問われるべきなんじゃないのでしょうか?
涙の谷 (扶桑社文庫)
福田和子が逮捕されてから、彼女の人生には興味があった。まさか、自分自身で本を書くなんて・・・
幼い頃の環境は、悪すぎる。これは可哀想に思った。やはり、幼いころというのは後々まで人生を左右するものなのだ・・・
しかし彼女はそれを乗り越えられなかった。反省してる半面、しゃぁしゃぁとしている気がして4点です。