さよならぼくたちのようちえん [DVD]
重い病気の友達に会うために、旅に出た5人の幼稚園児たちの冒険を描いている。
子役たちの演技が素晴らしいのと、園児たちと深くかかわる吉木万里先生を演じた満島ひかりの好演も光る。それと、ご都合主義と感じた方もいるかもしれないが、ラストには救われる思いがした。
旅の途中で、親の職業に関し、非難めいた言葉が飛び交うシーンに、職業に貴賎はないという建前とは裏腹に、成功者への妬み・蔑みといった感情が見え隠れする大人の世界が映し出されている。一方で、ラスト近くの病室のシーンが象徴的だが、周囲に多少の迷惑をかけながらも、自分たちの心情をストレートに行動に出せる素直さは、大人が日々失いつつある大切なものだろう。
幼稚園児たちがメインなので、子ども向けドラマと思われた方もいるかもしれないが、上記の点と放送時間帯(夜9時〜11時)を考えれば、大人に向けたメッセージを持ったドラマである。
全体としては、親の職業や家庭不和、親の言動による影響などを、旅の途中の子どもたちの言動に折り込むことで、子どもの生活の独特な複雑さを浮き彫りにしている。そして、子どもたちには子どもたちのルールと世界があること、子どもゆえに親を含む大人たちの世界とかかわらなければ生きていけないこと、子どもは大人とかかわることで傷つきもすれば、悩みもするということ、そういったことを改めて強く感じた。
テレビ放映をご覧になった方は知っていることだが、放映時にトラブルが発生している。残念であると同時に、本商品への不安(内容面ではない)がゼロでないことを付記しておく。
そつえんのうた~心にのこるベスト・ソング~
次男が卒園前に幼稚園で歌っている歌がとてもすてきで購入しましたが
長男も学校で歌う詩も収録されていて卒園が終わった今でも
車の中でみんなで歌いながらドライブしています。
さよなら僕たちの幼稚園、にじ、ビリ−ブ、などがおすすめです。