フューチャー・イズ・ワイルド コミック版―驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界
『人類が絶滅した後の未来生物』というアオリ、表紙のイラストの精緻さ、ダイナミックさにひかれて購入しました。
…が、う〜ん。
実際ページを開いてみると、描かれている動物たちが思ったよりも“ヒト”チックなのです。
よく漫画などに見られる、犬や猫に人間っぽい眉毛を書き足した絵に感じる違和感と憤り、というのでしょうか。コミック版ということなのでそれも可なのでしょうが…。
同じ架空の生物にしても、たとえば星野之宣の描くそれのようにどこか荒涼として、それでいて厳然とした『動物像』を期待していた私には、いささか表現がマンガ寄りすぎました。着眼点はとても良いと思うのになあ…。
未来コココンピィ
初音ミク目当てだと少し物足りないですが、普通に聴く分にはなかなかいい曲が多いです。
色んなアーティストの個性が出ていて、面白いアルバムになってると思います。
歌詞カードもまぁまぁ良さげなので、少し高い気もするけど何度か聴いてる内に買って良かったと思える物かと。
ヒデタ樹 スーパー・ベスト~海のトリトン/人造人間キカイダー~
ヒデ夕樹は魅力的な歌唱力でアニメや特撮番組において印象的な曲を残しましたが、その数の少なさのため、水木一郎、ささきいさお、子門真人らほどの知名度には恵まれず、隠れてしまった存在です。メディアに露出することもほとんどなく、残念ながら近年、帰らぬ人となってしまいました。
このベストは彼の歌ったアニメ・特撮番組の主題歌挿入歌をほぼ網羅しており、非常にお買い得です。私はこのCDを購入してこれまで聴いたことのなかった曲に触れて、ヒデ夕樹という人は少し前まで存在も知らなかったのに、なぜだか妙な親しみを感じる歌手になってしまいました。彼の歌声が暖かいものだというのもあったのでしょう。日立「この木なんの木」を歌うことになったのもその声ときっと無関係ではないのだと思います。
2「夢の船乗り」7「忍びのテーマ」、そして10、11のキカイダーのOP・ED、17、18のスパイダーマンOP・EDが特に好きです。この人でないとダメなような、哀愁と寂寥を時に感じさせる曲で、子供向け番組の主題歌にもかかわらず、心に染み渡ります。やはり子供向け番組の曲はその内容に合っているというのが大事な要素だと思わされました。このような歌手の新たな歌声をもう聴くことができないということに一抹の寂しさを感じながら、このCDを愛聴しています。
おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)
「黄泉がえり」のハリウッドリメイクも決定して
怒濤の勢いの梶尾真治先生。その代表作の一つ
それがエマノンシリーズ。カジシン作品随一の
スーパーヒロイン、エマノンを
文庫版の挿し絵も勤める鶴田謙二氏の手によって
漫画化するという、まさに奇跡のコラボレーション。
どこが奇跡かというと、この鶴田先生、もの凄く手が遅いのです。
その画力は原作者、梶尾真治先生をして
「無理とは思うけど一度でいいから漫画版エマノンが読みたい」
と言わしめるほどなのですが。
新創刊の雑誌の目玉として連載された本作、
時には数ページのみ、話は中々進まないなど
色々言われつつ、それでも毎月掲載されたということ自体が
奇跡に近い(笑)のですが、それが1冊に纏まるというのは
将に奇跡としか呼びようがないです。
担当した編集者さんのご苦労やいかばかりか。
かなりの書き下ろしイラストや書き足し修正を加えて
完全版として見事コミック化されました!!
コミックスの帯の「鶴田謙二5年ぶりのコミックス」
という煽り文句が全てを語ってますね(泣)
内容の方はと言うと、これはもう
カジシンファンなら文句なく買い!!
鶴田謙二ファンも必ず買い!!
という、非常に素晴らしい内容になってます。
表紙を剥がした下にまで手を掛けた
鶴田さんのエマノンに対する
思い入れの強さを感じさせる匠の逸品ですよ。
漫画と言うより絵としての力を感じさせる
入魂の1冊です
コロムビア・サウンド・アーカイブス キャプテンフューチャー オリジナル・サウント・トラック-完全盤-
「ポプラ通りの家」最高です。大げさでなく涙ものです。ヒデタ樹さんの深みのある歌声も素敵です。BGMは古びていないし、本放送を見たきりかれこれ30年、とってもとってもアニメが見たいです。そんな気持ちにさせるこの一枚!