今甦る幻のマリア・カラス [DVD]
~正直言って期待外れでした。
今まで極々一部しか見られなかったノルマの舞台もあっという間に終わってしまうし。
でも、ホンの一部でも彼女のノルマが見れたのは良かったかな。
カラス物は出れば売れるので「商品価値」はあるかもしれないけど、そのうちメジャーレーベルからもっと画質の良いのがでるでしょうね。マリアのすっごいファンで、とにかくカラ~~ス物ならなんでもイイ!という人にはどうぞ。でも正直私の感想では、この価格を払ってまで見る値打ちがあるかと言うと、「?」です。~
ビゼー:歌劇「カルメン」全曲
自由奔放に生きる女性・・・カルメン。今は無きオペラ女優カラス・マリアが1964年に本人の希望で実現したという貴重な収録版。帯の解説を見るまで、カラス・マリアが舞台で一度も演じた事がないとは全く思わなかった。
指揮がカラヤンで、演じるのがカラスなら最高の取り合わせだろうが、両名とも没後何年も経っているので実現は全くの不可能だがこのカラスのカルメンでも充分にいける。「ハバネラ」や「闘牛士の歌」など全曲がっつり聴かせてくれるし、情感もたっぷり思い描ける。実際に機会があったら、生でオペラを観たいと思ったほど。一人の時間を満喫したいときなどはいいかもしれない。
夜の女王のアリア~コロラトゥーラの女王
夜の女王やランメルモールのルチアなど超絶技巧を要する曲が並んでいて確かにその歌は素晴らしい。しかし、個人的な声の好みもあるだろうが、私には今は亡きルチア・ポップの歌声のほうが色つやがあって、高音の響かせ方などの点で好きだ。グルベローヴァは表現豊かでかなりの超絶技巧をもつ現代屈指のソプラノ歌手であることには間違いないが、前述のことから4つ星である。
ただ、この内容でこの価格はお買い得である。
ベスト・マリア・カラス100
カラス没30年を記念して作られたCDだがとにかく安い。
しかも蝶々夫人・トスカなどメジャーなものから少しマイナーだがカラスの当たり役(夢遊病の女・ノルマ)などもたっぷり収録してある。
オペラ・ファンなら買ってけして損はしない代物だ。