ジ・オラクル
かのイングヴェイのバンドで活躍したマーク・ボールズ(vo)と、
ARTENSIONやソロで驚異的な才能を見せつけているヴィタリ・クープリ(key)が作り上げた、
非の打ちどころのないアルバム!
前作『RING OF FIRE』はトニー・マカパイン(G)とマーク・ボールズが主導であったが、
今回の作品は完全にヴィタリ・クープリが中心となっており、
前作以上にネオクラシカルな面が強く押し出されている。
ちなみに、(G)はトニー・マカパインからジョージ・ベラスに替わっているが、
どちらもイングヴェイと甲乙つけ難いほどの実力派!
バロック調(バッハ風)の前奏曲1)Prelude For The Oracleに続き、
イングヴェイとARTENSIONをミックスしたような疾走曲2)Circle Of Time、
3)Shadow In The Darkでネオクラシカル・ファンは狂喜乱舞することだろう。
その後はミドル・テンポ、シャッフル、バラードの曲も入ってくるが、
これらの曲のクオリティも高く、決して中だるみ・竜頭蛇尾はない!
マークのハイトーン・ヴォイスに、ヴィタリ&ジョージの恐るべき早弾き隊、
フィリップ・バイノ(B)&ヴァージル・ドナティ(Dr)の確かなリズム隊・・・
と役者がそろえば、もはや傑作は約束されたも同然なのだ!!
ちなみに日本版ボーナス・トラック13)サクラ・サクラは、
マークのオペラ風歌唱とヴィタリの和風創作ピアノが入っていて面白い。
このアルバムはARTENSIONとイングヴェイの両方の雰囲気が感じられるので・・・
「ヴィタリ・クープリズ・ライジング・フォース」といったところか!?笑
この大傑作・超名盤を聴かずしてNEVER DIE・・・である。
リング・オヴ・ファイアー
イングヴェイ・マルムスティーンの歴代最強ヴォーカリストでマーク・ボールズという人物が結成したバンド。ギターはイングヴェイと双璧を成すといわれたトニー・マカパイン。そして、キーボードが【ARTENSION】のヴィタリ・クープリ。ドラマーがトニー・マカパインと一緒に【PLANET X】というバンドで活躍している若手ナンバーワンと言われているヴァージル・ドナティ。もの凄いメンツで、イングヴェイ風の演奏をくりひろげているスーパーバンドです。これだけのアーティストが揃ってサウンドが悪いわけがない!ネオ・クラシカル、ヘヴィ、疾走感、様式美、この手のサウンドが好きな人にはたまらないと思われます。キーボードとギターの駆け引きはライブのようなスリリングで『クゥ~』ものです。
Seven the Hardway
アメリカのプログレメタルユニット、セブン・ザ・ハードウェイの2010年作
ギターにトニー・マカパイン、ドラムはヴァージル・ドナーティ、ヴォーカルにマーク・ボールズという
名だたる凄腕メンバーが集結した期待のプロジェクト。プロデューサーは、ロイ.Zだ。
そのサウンドは、ヘヴィなギターで聴かせるけっこう正統的でモダンなハードロック/メタルで、
期待していたような超絶技巧は少なめ。ただし、随所にマカパイン節のクラシカルなギターワーク、
ドナーティのグルーヴィで巧みなドラムも聴かれ、むしろ玄人好みの作風といえるだろう。
マーク・ボールズの歌唱もさすがの実力で、さりげない変拍子やダークめの雰囲気も含め、
DREAM THEATERを思わせるものもある。実力者たちによるモダンメタル作。