ライヴ「ナイルの一滴」 [DVD]
こちらが呑み込まれてしまいそうな存在感。
影すら計算された世界。
編成も編曲も、そして歌詞さえも変えてしまうライブ。
矢野絢子の歌たちは、きっと常に、進化し続けている。
途中でふとした瞬間に見せた笑顔は、
体の内側から感情が溢れ出したような、
そんな自然な笑顔でした。
観終わったときあなたは、
「参りました。」
と、応えているはずです。
ナイルの一滴
近年使い古されている「アーティスト」という言葉。
そこから感じ取れる「アーティスト」のイメージとはおよそかけ離れたアーティストです。
透明感のある声ながら、時に憂いを含んだり、楽しみを含んだり、力強さを含んだりと
表情豊かなその生命力あふれる歌声は、さながら登場人物になりきる物語の語り部のようで、
素直にそして丁寧に聴く者に歌いかけてくれます。
「ニーナ」ではまさに語り部としての矢野絢子さんの歌声が心に深くやわらかく染み渡ります。
特にライブは矢野さんと聴く人の距離をまるで感じさせない優しい世界で包まれます。
このようなアーティストは私自身にはこれまで出会った経験がありませんが、
決して希少価値などでははかれない、矢野絢子さんのありかたが
「アーティスト」があふれる時代に多くの人に支持されている理由ではないでしょうか。
矢野さんが紡ぐ歌たちは、まるで命を持ったかのように聴く人に語りかけてくれます。
心温まる歌たちです。
あいのうた
矢野絢子さんは本当に深い曲が多いです。
癒されるとゆうよりそれを通り越している。
何度、涙を流してしまったことかわからないです。
このアルバムも良いですが他のアルバムも
凄く良いです。場合によっては傷つくかもしれません。
でもそれはすでに苦しみから癒されいってる証でもあります。
癒されるためには苦しむことが必要で矢野絢子さんは
それを教えてくださった気がします。
出会えて良かったです。
こうゆうアーティストがいてくだっさったことに感謝です。
かなしみと呼ばれる人生の優しさよ―矢野絢子短歌詩集
当たり前だが、五七五の“短歌”集ではない、短“歌詩”集。最初、読み間違えていました(笑)。
矢野さんの詩(歌詞)それぞれから一部が抜粋され、テーマ(?)ごとにまとめて並べられている。
個人的には、この“テーマ”が興味深い。なぜ、この曲とこの曲とが1つのジャンルなのだろう、などと考えてしまう。
他に「お話」(創作短(掌)篇)、ライヴチラシからの抜粋(?)、ディスコグラフィ、年表を収録。
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でも、ありきたり(同種の試みは既にたくさんある)だけど「全歌詞集」的なもののほうが、良かったんじゃないのかなあ。
抜粋版というのは、作り手(エディター)のぎりぎりのセンスが、より問われるわけで。
この本は、そういう意味では、ちょっとどうなんでしょうか…。
Harkitek or ta ayoro
今回初めてピアノ以外の楽器入れたアルバムだそうですが、全体的によくまとまっていると思います。
前作より更にタテタカコさんの声の迫力も増しています。
静かなイントロから始まるM1「祝日」は、歌い出しで泣いてしまいました。なぜかは分かりませんが、涙腺から押し出される感じというんでしょうか。
タテタカコさんの純粋さに、心が鷲掴みにされた気分でした。
「innocence」「誕生日」も曲展開がすばらしいです。楽しい楽曲とのギャップが良い意味で激しい(笑)
インスト曲が多いように感じたので、☆4つです。タテタカコさんの曲は彼女の声ありき、だと思っているので。
これからも応援していきたいアーティストの一人です。