21世紀サバイバル・バイブル (集英社文庫)
ありとあらゆる天災、事故、疫病、テロなどを想定したサバイバルの書。
文章には平和ボケした我々とは全く違った重み、緊張感が伝わってきて
思わず、体が震えるような恐怖を感じます。
筆者の考え方は軍隊で鍛えられたものという印象が非常に強いです。
とにかく実践的。自分の身は自分で護る、そういうことを痛感しました。
文章が多少過激な部分もありますが、これくらいの認識がないと
犯罪の激増している今の日本では安心できないでしょう。
文庫サイズも持ち運びのために考えているあたり、さすがリスク管理が徹底しています。
是非、一読されることをお奨めします。
米陸軍サバイバル全書
この本はアメリカの軍隊の教本で、陸軍だけでなく、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊、をはじめ友好国の軍隊や各省庁・団体、大企業などが参考にしている、広く知られ高く評価されている野外に一度身を置いた時から必要となる必読の書です。
私はアッラーから命ぜられたとおりに、これに関してQ2:197「旅の準備をしなさい。だが最も優れた準備は篤信の念である。」と言われた通りに従うことによって、この本を見つけ出し学び習得するのみでした。アッラーこそすべてを御存知であられる御方。アッラーにたたえあれ。御赦しください。従います。アッラーはすべてを取り囲んでおられる。万有の主アッラーにこそすべての賞賛と讃えあれ。アーミーン。
これなしに野外へ行く、野外で生活するなどという無謀なことはやめたほうがいいかもしれません。
これは本当に素晴らしい内容に満ちており、お金では買えない価値を持った本といっていいと思います。
まず人間が生きていくうえで必要なものを科学的にすべて網羅し、緊急医療や生活態度、心理、シェルター、水、火、食料の調達、植物のサバイバル(世界標準可食性テストなどを含む)、危険な植物動物を避けること、武器・道具・装備品の確保などを科学的に論証し説明し実例を示し、砂漠でのサバイバル、寒冷地でのサバイバル、海上でのサバイバル、そのほか偽装技術や救助信号、原住民との接触から核・生物兵器からの科学的なサバイバル法などや、加えて付録には可食植物・有毒植物の例のほか、危険な動物、雲による天候予測におよび、
それらが不必要な言葉ひとつない状態で網羅してあり、詳細までもきちんと教えてくれる。
これがなければ本当に生きていけないと思います。
野外で生きていくことがどれほど難しいことで、多くの生きていくうえで必要不可欠な要素を必要とするか身を以て厳しさを知り、少しずつすべてできるまで十分に演練することが本当の意味での野外での生活法を学ぶということにつながると思います。
本書は、サバイバルという言葉で始まり、抗生物質や体を清潔に保つことなど細部にいたるまでいらない部分のない濃い網羅された内容になっているのです。
これこそサバイバル、野外生活のバイブルにするにふさわしいと思います。
しかし、野外生活術は多くありアウトドアそのものが重要な事づめの状態ですので、アウトドア関係の本を見るべきでないとは思わないですし、またそれらも用いて野外生活法を学ぶとよいと思います。
小部隊指揮官バイブル いかに部下を統率し、目標を達成するか? (PHP文庫)
内容はタイトル通り小部隊の中のリーダーが戦場でどう動くべきか、考えるべきかを
著者の経験を基にして書かれている。
小部隊と言っても完全に歩兵の小隊に限定されているので、これを読んでそのまま応用できるのは
自衛隊でも普通科部隊の小隊長以下の隊員に限定される。
書いてあることはまさに正しく、実践すべき内容ではあるが
陸曹教育を受けた人間ならだいたいは経験し理解していることが大半ではある。
ただ年数回しかまともな訓練やらない一般部隊の人間は感覚が鈍るので演習前に読んで
心の準備をするには良い本だと思う。
一般人でもこれを応用することは出来るが、読んでそのまま使える部分はとても多いとは言えないので、
自分の職務や立場に合わせた形に変化させることができる感性が必要である。
ただこれはあくまで小部隊(数人から30人弱まで)といった指揮官の目が末端と現場に届く範囲での話なので、
それより上の全体を見なければならない立場の人間は簡単に応用すべきではない。
本の中にも最前線の指揮官の方が判断する時間が短く瞬発的なので難しい、というような記述があるが、
私はそうは思はない。
部隊指揮官は大きい流れの中で判断しなければならないので求められる能力が異なるからである。
陸曹は一瞬、幹部は5分おきに判断すると言った中隊長を思い出したが、
部隊指揮官は軸であるし、ポンポン命令を変えると不信感につながるのであまりふらつくのはよろしくない。
幹部は上がってくる情報から全体の状況を可能な限り読み取って、我慢しながら流れを見て、
適時、簡潔明瞭な命令を下す能力が重要になる。
当然、頭でっかちでは駄目だが小部隊と同じに考えていると失敗するので注意が必要である。