サクラ大戦 漫画版第二部(1) (KCデラックス)
「サクラ大戦漫画版 第2部」の1巻の登場です。
1巻、とありますが、事実上第1部の続編という形をとっていますので、実質10巻目と考えていいでしょう。
画力に関しては第1部の頃から賛否分かれているようですが、『表紙の絵がそのまま漫画になる』と考えて問題ありません。
それを画力が高いと感じるか低いと感じるかは各人の判断にお任せします。
個人的には、画力そのものは十分高いと感じますが、漫画としての演出面に物足りなさを強く感じます。
基本的なストーリーは、ゲームのものをそのまま踏襲していると考えていいと思いますが、
ところどころに漫画版ならではの変更点や追加要素を組み込んでいるのが、『サクラ大戦漫画版』の特徴といえるでしょう。
ゲーム内ではさらりと流された部分を丁寧に描かれていたり、そういった部分は今巻も健在です。
1つだけ具体例を挙げますと、
『帝国華撃団の運営費用を確保する為、すみれが財界を奔走した』というエピソード。
ゲーム中では会話の流れの中で短く触れられていた程度でしたが、
漫画版の中では、それはそれは実に丁寧に描かれています。
また、そうした自分の頑張りを仲間にけして見せようとしないすみれの姿も描かれており、
さすがキャラクターの内面をよく理解し、丁寧に描いてくれているのだと感じました。
サクラ大戦 漫画版第二部(2) (KCデラックス)
相変わらず丁寧に話を進めているのですが、
やはり隔月のイーノに移ってからはこの進行度がもどかしいですね。
2巻の見所は魔神器の登場、限界が来た光武の戦い 辺りでしょうか
劇場アニメ限定の夢組が登場したりとマニアも喜ぶ要素も
ゲーム版とTVアニメ版両方の要素を入れつ、且つどちらとも少し違う
漫画として解りやすい自然な展開になって来てます。
なお、この巻まで読めば今月発売したイーノの話に追いつけます。
物語も佳境に入ってきましたので、次号や3巻が楽しみです。
一部から続く巻末の寄稿はもう完全にフィクションのようで、
果たして二部でも続ける必要があったのか疑問…
サクラ大戦 漫画版(9) <完> (マガジンZコミックス)
ゲーム版でいうところの
天海との決戦〜決着までが描かれています。
本書にて、第1部が完結し
今夏より、休刊のマガジンZにかわって創刊する
マガジングレートにて第2部が連載開始予定です。