人間失格 [DVD]
太宰治の人気は衰えないですね。何年か毎に周期的にブームがやってくるのだそうです。
この「人間失格」は、一番最初に読まれる太宰文学なのではないかと思っています。
タイトルが強烈ですから。
そして、太宰文学の文体ですね。独特の文体に、若い人には一気に毒が回ります。
私も、太宰の毒に中った一人ですが、そういうモノからすると実のところ映画化は嬉しさ半分、怖さ半分です。
太宰作品の映画化は、著作よりも太宰を描くことが目的のものが多いように思われます。
この作品は、逆に太宰が自分を描いた作品とも言えますから、忠実に描いていけば、太宰自身を描き出すことに繋がっていきます。
非常に丁寧に原作を尊重している映画化、と感じられました。
出演者では、石原さとみさんが印象的です。太宰の作品に出てくる女性のイメージにピタリでした。
名作文学(笑) ドラマCD「走れメロス」
本編はいたって普通でしたね〜。
ちょっと期待はしてましたが・・・ｗ
学校で習ったときはよく覚えてなかったのですが、改めて聞くとこんな話だったな〜と思ってしまいましたｗ
出演声優で決めて買ってみましたが、おまけがよかったので損はなかったですね。
私的には虚弱体質編が大好きですｗ
小野さんの声で何度も笑ってしまいますｗ
おまけはどれも爆笑物で方言編も自分の住んでいる地域の方言で聞きやすかったのが驚きでしたねｗ
買って損はないかと思います。
BUNGO-日本文学シネマ- 黄金風景 [DVD]
太宰治の作品を読む方にも、あまり読んだことのない方にもオススメの作品です!
話しは短めなので、飽きずに見れるし内容も深くて良い話しで、あらためて太宰治の素晴らしさを知りました!
そして私がもう1つオススメなのが、主人公を演じる向井理サンです!
向井サンが好きな方には絶対に見てほしいですが、知らないとゆう方にも見て頂きたいです!
役づくりが凄くて気づかないうちに話しに引き込まれてしまいます(*^^*)
とにかく迷ってる方は是非!
ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ [DVD]
ロードショーを映画館で観ました。借金を繰り返す文豪と貧乏ながらもそれを支える妻、お互い別れられない夫婦の物語です。妻役の松たか子はお化粧もバッチリお上品で、とても貧乏そうに見えないし、浅野忠信も終止ぼんやりした感じで、抜けた鋭さのある太宰治のような文豪には見えませんでした。しかしながら、共演の室井滋、伊武雅刀、そして妻夫木聡がとてもいい演技をしています。終戦直後の街角のセットや雰囲気など、映画としてはよく出来ていました。
わたしの渡世日記〈下〉 (文春文庫)
５歳から女優を始めた高峰さんは、「生きる＝女優」の前半の人生を過ごします。
そして仕事を通じて人として成長し、たくさんの才能あふれる映画監督、俳優、女優と出会い、また、谷崎潤一郎や梅原龍三郎といった作家や芸術家など、一流の人々と交流します。
そんな高峰さんは、まさに一流の女優であり、一流の人間であったと思いますが、幼少期から少女時代は不完全な生き方をしていた人でした。
そんな中で３０歳で松山善三氏と出会い、結婚し、人としてのバランスを得たように見えます。
松山氏との結婚で終わるこの本には、その後の生活はあまり書かれていませんが、５０代で本書を書いた筆致には、結婚後の人生が豊かで幸せなものであったことを感じさせる熟成と余裕があります。
読み終わって、昨年末にお亡くなりになった高峰さんへの敬愛する気持ちが高まり、是非、出演されている映画を見たいと思っています。
本のところどころに挿入されている高峰さんの美しい写真と、描かれている壮絶な人生のギャップが印象的な、自伝書です。
