フジツボ―魅惑の足まねき (岩波科学ライブラリー)
フジツボの研究者でも、生物学者なわけでもないふつうの一般人ですが、この本はおもしろかった〜。
色とりどりのかわいい図版、タコやうつくしい緑色のウキに寄生するフジツボのアップ写真、ページのすみっこにひそかに描かれているパラパラマンガ。変な生き物好きにはたまらない、おいしい部分がたくさんある本です。岩波出版のこのシリーズは他にもクマムシやハダカネズミの特集本もありますが、それらの本と比べても、図版や写真の多さはこのフジツボ本が圧勝です。読者の幅が広がると思います。
作者は、フジツボのことを愛をこめて勝手に「F」という愛称で呼び、興味深い内容を次々と分かりやすく解説してくれています。専門的な内容をだいぶ噛み砕いてくれているので前知識に関係なく読めるし、何より作者の愛に感化されるのか本当にフジツボがかわいい存在に思えてきてしまいます。
この本を読んで・・・海に行って実際にフジツボの足まねきを見たいと思い、ミネフジツボを食べてみたいと思い、フジツボの恐ろしい都市伝説(人体に寄生する)が嘘だとはっきりと知りました。心を明るくしてくれた、たのしいサイエンス本です。とってもおすすめ。
ミジンコはすごい! (岩波ジュニア新書)
この本の要点は以下の通り
・ミジンコは目立つ複眼をもっていますがその数はひとつです。
・ミジンコは分類学的には田んぼで見かける豊年エビ、カブトエビに近く、甲殻綱鰓脚亜綱に属します。もちろん、多細胞の動物プランクトンで、エサは植物プランクトンです。
・ミジンコには多くの種類があって大きさも様々ですが、この本での主役はダフニアと呼ばれる大型(2〜5mm)のものです。
・このダフニアは器用で様々な大きさの植物プランクトン(湖沼の濁りの原因)を食べますのでこれが増加すれば水がきれいになります。もっと小さな動物プランクトンのゾウミジンコとかワムシなどは水質浄化に余り貢献しません。
・ダフニアは魚のエサとなりますので、魚、ダフニア、その他の動物プランクトン、植物プランクトン、バクテリアの食物連鎖があります。
・植物プランクトンが増加すれば光合成により水中酸素濃度は増えますが、水が濁って太陽光が水中に届かなくなって水草が育ちにくくなります。
・そして、植物プランクトンの死骸が湖底に多く溜まるとこれがバクテリアで分解される際に大量の酸素が消費され、湖底ないし深層水においては貧酸素状態になります。そうなると湖底にすむ貝などは死滅します。
・そんなことから大型ミジンコ、ダフニアには頑張ってもらう必要があるわけです。
THE BULLET STORM
何が高いって値段です。5曲入りでちょっとした写真集が付いてるだけで3000円近くとは(笑)
これで内容が良ければ救われましたが。。。
CDの感想ですが楽器隊はなかなか安定感はあると思ったのですが、如何せんボーカルが弱い。
この手の攻撃的な曲をやるバンドにしては致命的なくらい弱いです。
シャウトだけではなく、歌モノの曲すらも弱い。
よほどサディのファンでない限り購入する価値はあまりないかなと。
ただ、サイレントイブは良い曲でした。