相棒 Season8 DVD-BOX2
元日SPですが、シーズン5の「バベルの塔」がかなりよく出来ていて、シーズン6の「カシオペア」もほどほどに面白かった。
でも、薫ちゃん卒業後のシーズン7の元日SP「ノアの方舟」は、大物俳優・渡哲也さんを出したものの、
何か中途半端でやもやだけが残りました。とりあえず「渡さん出しましたよ」って印象しかなくて。
そして今回の、京都を舞台にした元日SP・・・。神戸尊の過去をさらけ出し、PRしたかったのでしょうか?
予告で、千利休を全面に押し出していたのに、少々、千利休に関しては中途半端な扱いだったかな、と。
後半は「元日SP」「マジック」「隠されていた顔」以外、面白く見ることができました。
個人的にずっと苦手だった徳永脚本ですが「怪しい隣人」を見て、コメディテイストなら面白い本がかけるのだな・・・と(スイマセン)
「願い」は太田さん脚本。
静かながらも、時効という壁に挟まれた、被害者遺族の苦しみが描かれた力作。
「狙われた刑事」は今までになく、全編、伊丹刑事がこれでもかと出演。
伊丹刑事が好きな私としては嬉しかったけれど、「相棒」も脇キャラに頼らざるを得ない状態になってしまったのか?と不安になりました。
それにストーリーも、少々強引?といった感じでしたし。私は完全に、ファンサービスと捉えて見ていましたが・・・。
元捜一時代のライバルで、会えば子供のケンカ状態。
でも、いざとなると協力するといった、薫と伊丹の悪友関係の2人のやり取りがドラマのスパイスにもなっていたので、
薫が去って、捜一と特命係と絡みにくい状況になり、スタッフも頭を悩ませているんだろうとは思います。
映画「メメント」のように時系列が前後する「右京、風邪をひく」。
良いエピソードだったけれど、時系列が前後するものが苦手な私はちょっと辛かった。
なので、DVDに時系列再編集が収録されるのは嬉しい限り。
そして、ちゃぶ台をひっくり返すような、怒濤の最終話。
これには本当に驚かされました!「そうきたか!」と。
しかも、こじつけでなく筋の通った脚本にうなりました。
最終話からシーズン9へ、エピソードがどう繋がっていくのかが楽しみです。
蛇足になりますが、今回の特典でシーズン8のメイキングがつくとのこと。
前回のシーズン7のBOX二つと「米沢守の事件簿」の3つを購入して応募すれば、
スペシャルディスクを全員にプレゼントするというキャンペーンがありましたが、
まさにそのディスクがシーズン8のメイキングDVDでした。
なので、本編にシーズン8のメイキングを特典として入れるというのを知った時は、
何だか騙された気分になりました。
相棒 season 7 DVD-BOX 2(6枚組)
新相棒の神戸登場まで、一人舞台をしなくてはならなくなった右京。
それでも推理に何の影響もないのは不思議というべきか。
いろいろな意味で実験的な作品が多いので
好き嫌いが別れるのは仕方ないかな。
でも最終回の神戸に対する右京の一言。
「君は亀山君の代わりにはなれません」……深すぎる。
神戸は亀山とは全く違う人間であり、立場です。
亀山は失態を犯し、「人材の墓場」特命係に左遷された人間ですが
神戸は上層部が送り出したスパイです。
また、人当たりが良く、周りの人間との潤滑油役をになっていた亀山に比べ
神戸ははすかいに物をみるような、なかなか一筋縄ではいかない人物です。
season8を味わうためには、最終回の視聴は必須ともいえます。
及川さんの演技はいろいろ言われますが、今のところ神戸の役ははまっているように思います。
相棒 Season8 DVD-BOX1
正直全部が傑作という訳ではありませんねえ、、、、と思っていました。でもSeason8は大河ドラマだったんですねえ。最終回は本当に痺れました。
ミッチー=新相棒には賛否両論だったと思いますが、薫ちゃんとは全く違った新相棒像を描き出した、いえスタッフ&キャストで見事に説得力十分に作り上げたシーズンでしたねえ。
最終回のラストには涙が出ました。あらかたの(私を含む)古くからの「相棒ファン」を敢えて敵に回して、新相棒創造にチャレンジした番組関係者には心より敬意を表します。
勿論オススメです。