〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(7)君恋し~フランク永井 ニニ・ロッソと唄う~
このCDに収録されている「君恋し」は、今までのベスト盤とは全く違うアレンジで、聞き応え有りです。一度聞いてみてください。
ENCORE
僕がこのCDを買ったのは数年前のことです。それから今日に至るまで僕の愛調盤になっています。どの曲も良いのですが得に好きなのがSummer、hatsukui、One Summer's Dayです。SummerはCMでお馴染みですよね。「菊次郎の夏」のサウンドトラックから。One Summer's Dayは中盤迄は美しいバラードですが… 終盤に差し掛かると曲調は一転リズミカルなピアノの音色が弾けます。hatsukuiは田中麗奈主演の映画「初恋」で僕のうろ覚えではオルゴールの音色で奏でられていたと思います。映画が良かったせいもあって印象に残ってます。佳曲ですね。全11曲美しい曲ばかりです。僕は眠る前に聴いてます。くつろぎや癒しを求める人は是非聴いてみてください。
禽舎の贄 ‾きんしゃのにえ‾ (二見シャレード文庫)
日本画家の大家の内弟子であり、同時に愛人扱いで体をいいようにされている主人公・紗希。
タイトルにある「贄」の語感も相まって、隠微な愛憎劇を予想していましたが、結構あっさりめ。
仕事で屋敷にやってきた空間プロデューサーなる男に紗希が恋をし、師の束縛から抜け出そうとするのですが、この彼がどうも間男的で今一つインパクトに欠けました。何と言うか…三人とも執着や情熱といったものが伝わってこない、弱い感じがして。おとなし過ぎる。
ラストも割とあっさりしています。
同じ水原さんの日本画家をモチーフとした作品に「黄色い花」という短編がありましたが、そちらの方がドロッと理不尽で暗く後をひきました。
ただ、肉体的束縛や痛みもさることながら、精神的な抑圧や個性の抹殺がいかに人にダメージを与えるのか、という展開には激しく同感しました。