あの笑顔をもういちど…!―良明16年間をありがとう
「うちの子にかぎって」や「おヨビでない奴!」に出演した、高橋良明くんのお母さんによる手記。
彼の一周忌を迎えて綴られた思い出の本…ということで手に取りました。
実際に読むまではもっと悲しい内容の本を想像していました。
しかしこの本からは、とてもあたたかで優しい、高橋くん本人や、著者の涼子さん等の人柄がよく伝わってくるのです。
芸能界での裏に潜む苦労はもちろん、あの事故の痛烈な思い出も綴られています。
その一方で、幸せで楽しい思い出もたくさん書かれています。
驚くべきファンとのぶっちゃけた交流、仕事への姿勢、正義感の強さ。
プライベートや、子供時代の可愛らしいエピソードも覗けたりして。
ご本人が気になさっていた文章の不慣れさは感じませんでした。非常に読みやすかったです。
高橋くんも、お母さんを含めご家族も、ファンの方々も…みんなとても素敵な人たちでいっぱいです。
楽しく読めて、感動して、涙なしには読めない。そんな本でした!
うちの子が、なぜ!―女子高生コンクリート詰め殺人事件
「女子高生コンクリート殺人事件」について書いた本は、大抵、
少年たちの、絶句するような、壮絶な、少女への虐待の始終を書いたものだ。
この著書は、少し視点を変え、少年たちの生い立ちや裁判の一貫を書いている。
裁判中に少年たちが嗚咽を漏らしたとか、新しい意外な発見はある。
しかし、それでも、星3以上は点けられない。
どんな生い立ちがあろうと、彼たちが少女にしたことは、
何が何でも、絶対に許されない。
犯人4人の少年たちは、それぞれ、先輩や先生や同級生たちに
しごき、いびり、暴力、不当な扱いを受けていたそうだ。
上述の通り、どんな理由があろうと少年たちの罪を許してはならない。
だから、決して、決して、4人を擁護しているわけではない。
ただ、「暴力の連鎖性」というのは確かに存在するのだと、
暴力を受けたものは、次にまた誰かに振るうものなのだと、実証された。
恐ろしい。
オヨビでない奴! DVD-BOX
手に取って、懐かしいとわくわく。2日で全部見てしまいました。
高橋良明くんのキャラクターは、永遠に不滅です。
中学生の友情や恋愛、こんなに面白く見れる作品はないと思います。
でも切ないシーンでは、ちゃんと胸にじんと響き、
ああ、もう一度、中学生に戻りたいなぁとすら、思わせてくれました。
手の届かない、お星様のように、あの頃には戻れないけれど、
私の胸の中には、ずっときらきら光る、お星様のように、甘く切ない
宝物です。
うちの子に限って!?
メンタルの本はなかなか分かりにくかったり、敷居の高いものが多いのですが、
漫画の挿絵(漫画家の中村ユキさんのお母様の事を画かれた2冊の本もおすすめ)もすばらしく、
専門的な知識が一般人に理解できるように、やさしく書かれてあります。会う人ごとにすすめています。
特に思春期の子育てのお父さん、お母さん、教師にぜひ一読してもらいたい一冊です。
私は精神保健福祉士で児童相談員です。
うちの子にかぎってスペシャル2 [VHS]
言わずと知れた田村正和主演、のちに「パパはニュースキャスター」や「オヨビでない奴!」などの傑作を生み出すきっかけにもなったシリーズの最終回!
卒業を間近に控えた小学生の男の子と女の子(故・高橋良明と西尾麻里)と、彼らの十二年後(柳葉敏郎と渡辺典子)の姿が巧みに絡まり合う見事な脚本で、シリーズ最終回と言う事もあり、登場人物全てに愛情が感じられる作りにもなっている。
私がこの作品に出会ったのは、まだ小学校2・3年生の時、今から15年も遡る。しかし今でも、年に2回は必ず観かえしている。そして今でも変わらず面白いと感じる。擦り切れたビデオテープの画面はお世辞にもキレイとは言えないが、作品の良さは全く色褪せない。
手前味噌ながら、間違いなく、マイ・ベスト・ドラマ!です。