ハリウッド・グレイテスト・ヒッツ
名作と言われる有名な映画の曲ばかりなので、映画を見たことはなくても、なんとなく聴いたことがある曲ばかり。下手に元の映画を見て曲を聴いたことがあると、ちょっとイメージが違うと戸惑うかもしれないけど、いろんな映画の曲が一度に聴けるのは得した感じです。
まあ元の演奏に拘る人はオリジナルのサントラを買うだろうからこれはこれでいいと思います。
録音はテラークにしては普通っぽい?
愛と追憶の日々 [DVD]
この年代独特の女性向け映画につける邦題「愛と〜の」のために、相当イメージ的に損している。特に男性はこの題名だけで、もしかしたら敬遠する人がいるかもしれない。
公開当時アメリカで、大人たちが大絶賛した映画で、各賞を総なめ。S・マクレーンは念願の主演女優賞に、J・ニコルソンは久しぶりに肩の力が抜けた自然体の演技で、中年の元宇宙飛行士を演じ助演男優賞を獲得。D・ウィンガーも同時に主演女優賞にノミネートされた。
1970年代から80年代にかけて、女性は強くなった。キャリアを積む女性が増えた一方で、離婚も急増し、当たり前のように、堕胎、不倫などを口にすることを、憚らずに済むようになった時代。それがよかったのか、悪かったのか。
時代に取り残されたかのように、学校を卒業とともに結婚、妊娠し、三人の子供を育てながら、経済的にも苦労し続けた専業主婦で、夫に不倫され夫婦喧嘩を繰り返しながら、結婚生活を続ける娘(D・ウィンガー)。その娘を案じる母親役がマクレーン。彼女が娘を育ててきた時代のアメリカは、古き良き時代であり、女が家庭を守るのが当たり前だった。
この母と娘は、セックスについて語れるほど率直な関係で、まるで姉妹のように喧嘩し悩みを話し合う。母親と娘の関係、いつまでも、どこまでも親が子供を心配し、見守る永遠の無償の愛がテーマでもある。
だから、邦題をヒットするための当時の常套手段、「愛と〜の」などとつけずに、原題の方がいいと思ってしまった。
マクレーンとニコルソンの人生の黄昏時の恋愛関係は非常に面白い。ベテラン俳優二人の熟練した演技を見るだけでも価値がある。
葬儀の後、死んだ母親を毛嫌いしてきた反抗期の長男に、ニコルソンが話しかけるシーンがしみじみとして、心に残る。この後、続編が製作された。
この映画が製作された時期は、アメリカ社会が、経済的な繁栄のもとに、失ってきた家庭や親子関係を改めて見直した、といった意味で余計絶賛されたのかもしれない。
海辺の家 [DVD]
”家”を建てる事、今も昔も変わらず男にとって死ぬまでにしておきたい夢の一つです。家は自分の住処であり、隠れ家であり、そして死に場所である。 主人公は余命を宣告され”家”を建てるという長年の夢を実行に移しその事でバラバラになっていた家族を、周囲の心を揺さぶっていく。 家族全員で家を自ら建てるという一つの目標に取り組み、家族の絆を取り戻し、離れかけていたお互いの心を繋ぎ止める。カタログで選んだ”家を買う”のが普通になっている現代で、もう一度、自らの手で時間と手間暇を掛けて”家を建てる”という意味を考えさせられ、家を通して家族の絆、在り方を問う感動作品です。
愛と哀しみの果て [DVD]
この作品のDVDは、DTS音声のスペシャルエディションが発売されています。安いから買いと思った方。後悔しないよう気をつけましょう。
作品としては、長い話だという印象。レッドフォードファンは必見。