世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団
題名だけ見ると、とても真面目で疲れそうな本に見えるが、読みはじめたら面白いエピソードが満載で、夢中になり、一晩で読んでしまった。
自分はもともと国際協力に興味があるので、この手のノンフィクションはたくさん読んでいるが、ここまで人間的なことが盛り込まれているのは珍しい。しかも面白いだけでなく、ちゃんと問題提起もされていて、読み終わってから考えさせられた。写真も多くて読みやすい。
それにしても、シエラレオネの現状には驚いた。なぜ日本ではあまり報道されないのだろう?
ぼくは13歳 職業、兵士。―あなたが戦争のある村で生まれたら
地球の裏側の出来事に関しては無関心である。
ちょっと関心を持って、アフリカや中南米の出来事に目を向けてみても、遠く離れた日本では「だって私には何も出来ないじゃないですか・・・。」
そう答えているか、あるいは悲惨なかの地の日常に涙を流してそれで終わりのことが今まででした。
あるきっかけで小川さんと鬼丸さんと知り合った。私と同い年の小川さんと少し若い鬼丸さん。
私はお金も無いし、英語も充分話せないと思っていましたが、この2人もお金は無い。鬼丸さんは私以上に英語が話せない。
それでも名前すら日本では響かないアフリカの国と向き合い、全世界的な問題「小型武器の縮小」のために日本で出来ることをやり、そして日本の人々に伝えていっている。
リアルな現実を伝えられ、目も耳も覆いたくなるが、それだと今までの私と一緒。
私が変わる。少し歩き出す。人に伝える。そんな想いを奮い起こすきっかけと、今後の柱として、この本を友人に勧めていきます。