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幾度となく繰り返されるこのフレーズが
バトーと存在のない存在となった草薙素子の
切なくも温かい何かを連想させるのはわたしだけだろうか…
劇場で映画に浸っていた自分が何故席を立てなかったのか、という疑問に答が見出せた気がする。ラストの展開(バトーと草薙素子の再会、そして…)とこの曲が流れる前のバトーと愛犬の映像。そして、ただ黒のスクリーンにスタッフの名前が流れるのだが、画面の右にはこの曲の訳がでていた。今思えばこの曲も映画を成立させる為の演出だったのではないかと思える程の詞である。DVDで改めて見る時はおそらく劇場で見た感覚とは異なるだろう。
それほどまでに「イノセンス」と一体化した曲である、例え過去の曲でも。
補足までに、商業映画に決別した「うる星やつら2」以降の押井映画で歌の入った曲がEDで使用されたのは、わたしが知る限り本作が初めてで、「アヴァロン」が今までの氏の集大成と称された後に作成された「イノセンス」は、今までの作品を踏襲していると思われがちだが、新境地を切り開いた作品であり、押井が「この曲以外は考えられない」として使用された楽曲が故にこの曲の詞をじっくり読めば、氏がこの作品をどのような気持ちで作成したのかが、おのずと解るのではないだろうか。
イノセンス オリジナル・サウンドトラック
普段,アニメーションはほとんど見ず,音楽はもっぱらサントラのみ。そんな私が映画「イノセンス」を見たのは,単なる暇つぶしだった。押井監督の映像世界にも感銘を受けたが,なによりそのサウンドにやられた。おかげで,普段アニメーションを見ない私が,ゴースト・イン・ザ・シェルまで見てしまったよ,サントラが聞きたいばっかりに。
民謡をフュチャーした曲から,ジャズボーカルまで,このアルバムはひとつの強烈な世界観を「音」という媒体で完結させながら表現している。おそらくその完結された世界観が,この物語のファンに支持されているのだろう。
しかし,こんな上質なサウンドトラックをアニメファンだけに独占させるのは惜しい。エリック・セラやジェームズ・ホナーのサントラに勝るとも劣らない,音の物語がここにある。
ライヴ・イン・ニューヨーク 1994 [DVD]
ベテラン・ジャズ・シンガー伊藤君子が94年3月24日にニューヨークのジャパン・ソサエティー・ホールで行なったライブの映像作品。
選曲は「All Of Me」のようなジャズのスタンダードナンバーからビートルズの「Love」、ビリー・ジョエルの「New York State Of Mind」、サイモン&カーファンクルの「明日に架ける橋」などポップスのカバーまで幅広く聴きやすい。
NY ALL STARSのバンド名通り、ニューヨークのファースト・コールのミュージシャン達がバックを固めている。80年代からニューヨークのトップ・ミュージシャンを起用し続けていた伊藤ならではの人選と言えるだろう。
ガッド、キューバと並んでいるとガッド・ギャングあたりを彷彿とさせるような顔ぶれだ。そのためだろうか野力奏一のローズはかなりリチャード・ティーっぽく弾いているように聴こえる。
そのつわもの揃いのミュージシャンの中でも光っているのはギターのジョン・トロペイの演奏だ。
古くはデオダートのサポートから最近でも精力的にリーダーアルバムをリリースするトロペイだが、ここでは「New York State Of Mind」でのソロなど随所で渋いプレイを聴くことができる。
主役、伊藤君子の歌のハイライトは何と言っても「明日に架ける橋」だろう。ソウルフルなバックのリズムに乗ってゴスペル風にアレンジされた曲を力強く歌い上げ、コンサートの最後を飾っている。
伊藤君子(vocal)
Ronnie Cubar(sax)
John Tropea(g)
野力奏一(kb)
Will Lee(bass)
Steve Gadd(drums)
Ralph MacDonald(perc)
LAST FOREVER Tokyo Bunka Kaikan 11.02.2008[DVD]
このDVDが出るまで、”原 信夫とシャープスフラッツ”を知りませんでした。
テレビに原 信夫さんがが引退されるということで出演されていて、そのお人柄に惹かれ、すぐ購入しました。
普段は、Sound Horizonとか聴いてますw
クラシック、オーディオは少し興味があります。
幾度と無く、その後聞いていますが、DVDとは思えない音がします。
SACDが出ているのを知って、どんなに上回る音だろうとドキドキします。
原 信夫さま、お疲れ様でした。
素晴らしい音楽を、新参者にもありがとうございました。