スパイシー・カフェガール
旅に出かけるときには、「荷物になるなぁ」と悩みつつも、結局2~3
冊の本をバッグに入れていきます。深谷陽のマンガは旅先でふっと寄っ
た店(例えばウブドのアンカサなんていい)で読み始めるとハマリます
よ。ニホンのしがらみを外れればはずれるほど、より活き活きとその世
界が開けてくる感じがします。ちなみに、ふきだしに入るコトバが日本
語でなくても、英語・仏・独・中・露はおろかスペイン・ハングル・グ
ルジア語etcでも違和感まったくなし!そこで『スパガ』は日常生活圏
を離れ(たつもりで)楽しむのがよいとおもいます。そして、見知らぬ
誰かさんと悦びを共有するために旅先に置いていきましょう。
P.I.P.―プリズナー・イン・プノンペン (小学館文庫)
放浪先のプノンペンにおいて謂れ無き罪で、懲役12年の刑を一方的に宣告され、半年に及ぶ過酷な獄中生活を送った。
という作者のプロフィールをみて興味を持ちました。
文章自体はそんなに凄いとは思いませんが、実体験に基づいているだけあって、物凄くリアルに伝わってきます。
なんとなくしか知らないカンボジア周辺の歴史を知るきっかけとしても大いに役に立ち、自分がアジアについて、あまりにも知らない事に気づかされました。
こんなひどい現実が本当に起こっているかと思うと、退屈な毎日に感謝したくなる位です。
平凡な日常に飽き飽きしている方、必読です。
スパイスビーム (ニチブンコミックス)
職にあぶれた冴えない青年・コージはひょんなことからトラブルに首を突っ込んでしまい、どさくさで逃げ込んだところは奇妙な雰囲気のタイ料理屋「チャーン」だった。なんとなく流れで注文した料理を口にしたらその味わいに大感動、なぜか勢いで調理師見習いとして働くことに。そんな彼が出会う旨い料理・怪しい人々との刺激たっぷりな日々を描いていく、というお話。
いかつい風貌と巨躯でどこからもカタギに見えないのにあくまでただの「メシ屋のオヤジ」と言い張るオーナーシェフ、明るくもセクシーダイナマイツな頼れるウェイトレス、明らかに料理以外のやばい要件で集まってくる連中、毎度毎度の物騒な揉め事など、何から何まで正体不明・国籍不明。でも確かにうまい魅力的なタイ料理店……ということで、あの名作『スパイシー・カフェガール』(宙出版・2005年)の続編というか姉妹編になります。舞台や道具立て・人物配置などほぼ前作と同じですし、ハリウッド映画的な多国籍性、メリハリあるシナリオの面白さ、緻密で生命力ある圧倒的な画、綺麗な女の子、主張するキャラたちといったこの作者の良さも相変わらず。
新しいところでは、主人公がぱっとしないながら真面目でお人好しの頑張り屋という実に「メガネ君」でフレッシュな印象。また、前作がハードな事件メイン+料理だったのに対して、今回はトラブル&活劇の風呂敷はそれなりに抑えて、料理&食べる人々の比重をより大きく話の要素に持ってきています。ハードボイルドタッチから人情話風味へといいますか。とにかくうまそうな料理をうまそうに食べる人々の表情が今までになくがっちり描き込まれて、読んでて腹減ってきます。
全10話(前後編シリーズあり)、特別書き下ろしショート2本、この一巻で綺麗に完結の250ページ。気持ちよくさっくり読み終えて、でも何度も読み返したくなる。そんなアジア料理みたいに美味しくて豊かなマンガです。星五つ。
「会長はメイド様!」キャラクターコンセプトCD―Another Side2―
叶くんの歌声も聞きたかったぁ(*'∇`) キャラソンよりもミニドラマが面白かったです。 久しぶりに買ったキャラソンがこのシリーズですが、アタリです♪