自由をわれらに―アミスタッド号事件 (ノンフィクション・Books)
肌の色が白い者が黒い者を奴隷とする。
アフリカから奴隷として連れ出された人々が氾濫を起こし船・アミスタッド号を制圧する。
そしてアメリカに漂着し裁判となる。
なにも悪いことをしていなくとも奴隷が合法であるかが問われる。
現代日本は何事もアメリカの真似の社会であるが、ならばアメリカの歴史を知る必要があると思う。
是非ご一読を。
スペクタキュラー・スピルバーグ
これ一枚でよく知っている映画音楽を、ゴージャスなオーケストラサウンドで楽しめます。
通常はクラシックをきっちりやってるオーケストラで、演奏はしっかりしています。
また、Telarcの録音は見事で、サウンドトラックなんかより格段に良い音です。
アミスタッド [DVD]
1839年、コネチカット州で、メンデ族(現在のシエラ・レオネ在)のシンケならびに仲間の黒人たちを被告とし、奴隷船アミスタッド号の中で起こした集団殺害に対する裁判が開かれた。これに対して、奴隷船籍スペインの王女(イザベラ2世)、スペイン奴隷売買人、アミスタッド号を拿捕した海軍軍艦艦長ゲドニー大尉は、シンケたちの引渡しを要求する。これに、奴隷制度に対する立場の異なるイングランド、アメリカ北部、アメリカ南部の政治的思惑がかかわってくる。
州裁判所で一旦、シンケたちの無罪判決が出たものの、大統領の判断により、最高裁に持ち込まれることになる。シンケたちの弁護士など応援者は、第6代大統領ジョン・クインシー・アダムズ(このときにはすでに大統領職を退いており、周りから父親に似ぬ‘でくのぼう’と後ろ指を指される存在だったのだが)に支援を頼む。クインシーが最高裁判所の父親の胸像の前で「シンケたちに習って我々も合衆国建国の父たちの知恵を借りよう。アメリカ合衆国の建国宣言にすべての人間は平等に造られているとあるではないか。」と演説を行なう。
シンケ、弁護士ボールドウィン、ジョン ・クインシー・アダムズの交流には胸を打たれる。しかし、私が一番、共感を覚えたのは、州裁判所判事に生き方についてである。プロテスタントの力の強いアメリカで祖父がカソリックであったことを負い目に思い、おそらく苦労の末にようやく裁判官として歩み始めた矢先のこと、大統領など周りからの有言無言の要求に屈せずに無罪判決を言い渡す、この青年の勇気と良心には涙がこぼれた。この映画の中では、先の三人の活躍に比べればまことに地味な役回りだが、私にとっては充分に心に残る存在である。「不当な支配に服せず」とはおそらく言うに易しいが、行なうには莫大な勇気や覚悟が必要であろう。
スペクタキュラー・スピルバーグ
音質がすばらしい!
演奏の録音はもちろんですが、効果音がまたすごい!
「ジュラッシックパーク」では、今にも恐竜から頭を喰われちゃいそう!
個人的には「ポルターガイスト」が、ドラマの印象と違ってかわいらしいので好きです。
アミスタッド [DVD]
人種差別反対、奴隷制反対のヒューマニズムはよくわかりますが…それだけ。シビアに言えば、そういったヒューマニズム入門映画という感じで、物足りないと同時に安直感がぬぐえません。主人公の黒人はたくましすぎて現実味に欠けます。とどめは裁判でなぜ彼が英語で叫ぶのか?不自然。ひとつ満足したのはスペイン女王のアンナ・パキン。ほんの数分か数秒の登場なのに、あの女王の生い立ち、背景がすべて見えました。さすがです。