八百長―相撲協会一刀両断
想像をはるかに超える告発内容に呆然としました。多少のデフォルメはあるにしても、ここまで具体的に嘘をつくのは困難でしょうから概ね事実と(個人的には)理解しました。事実でなければ、相撲協会や当事者が告訴しなかったのがむしろ不自然です。ここまで何でもありの相撲界、「再生は不可能」が率直な実感です。
八百長―相撲協会一刀両断
力士のお○んちんの描写が受け狙いとしか思えない。「たいして長くもないくせにアレが大好きで〜」とか個人的な感情が入りまくった文面は笑える。あそこが長ければアレが好きで短ければ嫌いなのか?そういう事を書くから信憑性が怪しまれるんだよ(笑)。
日本怪死人列伝 (扶桑社文庫)
これはすごい本です。さすがにきびしいシノギを経てきた安部さんだけあって、ぬるま湯の中でくさいものにフタをしてきた凡人が避けて通ってきた鬼ばかりの世間の本当の姿に独特の書体で肉薄しています。それは日本が闇から闇へと追いやっていた戦後日本の裏社会の実像を白日の下に照らし出すことにほかありません。
とにかく読んで損はありません。安部さんにはもっともっとこのような作品を期待します。