モンスターハンター フロンティア オンライン フロンティア通信 シーズン9.0 (エンターブレインムック)
マイナス評価が多いので少し補足したいと思います。
本書が該当するシーズン9.0では
変種モンスターの肉質の変更が行われました。
本書はそれ以前のデータを載せているということで、
多く批判されていたようですが
この肉質の変更が問題を多く含むものであり、
結局実装から間もなくして9.0以前の元の状態に戻されたという経緯があります。
従ってこちらのデータは基本的には正しいものです。
運営からはユーザーへの謝罪と、当初予定していた肉質の変更について
2011年春のシーズン11以降に再調整して掲示するとの旨が述べてられております。
(フロンティア通信.com出張版、及び公式運営レポート参照)
尚シーズンが変わればまた新刊が出るでしょうが、
肉質のデータまで載る回とそうでない回があるようです。
ある意味現状における保存版として、ゲームプレイ中側に置いておくと便利だと思います。
ちなみに、攻略本としての評価については単にデータだけでなく
色々な企画内容があり、このゲームが好きな人が編集しているというのが
伝わってきて中々に良い味の出ている攻略本(情報誌)だと思っています。
カラー図解 鉄と鉄鋼がわかる本
製鉄所の近くに住んでいたので、「あの中では何をやっているんだろう?」
と子どものころから不思議でした。いろいろ探していたんですが、理系の専門
書や、鉄の歴史論・文化論といった本が多く、なかなか僕の素朴な疑問に応え
てくれるものがありません。その中で、この本はカラーでイラストも多いので
親しみやすく、専門用語も丁寧に説明してあったので、「これならわかるかも」
と買ってみました。実際に読んでみると中身が結構濃くて、門外漢の僕には少
し難しすぎた嫌いもあるんですが、なぜ鉄を作るのにあれほど大規模な施設が
必要なのかはよくわかりました。おそらく、製鉄関連の新人の営業さんなんか
が業務知識を手っ取り早く身につけるにはもってこいの本でしょう。
「ルパン三世のテーマ」30周年コンサート “LUPIN!LUPIN!!LUPIN!!!” [DVD]
「好きなアニメのテーマ曲は」と聞かれたら、躊躇することなく今でも
「ルパン三世のテーマ」と答える。
企画モノ、コントリビュートモノなど含め巷にルパンの音楽が溢れファンとしても
ちょっと食傷気味ではあるものの、「一夜限りのライブ」の宣伝文句に釣られ、
思わず購入ボタンをクリックしてしまった。
到着後早速プレーヤーに入れたのだが、1時間半以上全く動く事が出来なかった。
とにかく格好いい、この一言に尽きるだろう。
以前大野氏のライブをハウスで拝聴させていただいた事が有るのだが、
少人数とは違ったビッグバンド特有の「左からも右からも来やがれ」という
(例え方が良くないなぁ)圧倒感はすばらしく、まるでコンサートホールの
特等席で音楽のシャワーを浴びているようであった。
今となっては叶わぬ願いだが、ライブ生で見たかった。
ルパン好きな人、大野雄二さんが好きな人だったら、スルーは出来ませんよ。
「働くこと」を企業と大人にたずねたい ―これから社会へ出る人のための仕事の物語
雇用とか経営を考える書ではありません。社会と人生と仕事を考えるための本です。それも、データやシステムで論証するのではなく、思考を働かせて、問答を繰り返して、そのうち理解が進むという形の本。いわば、良き思想書とでもいえるでしょうか。
のっけから、400年前の産業革命前の青年(赤の青年)が登場し、一方で、現在の満たされた時代の満たされない青年(黒の青年)との対比で、社会と人生と仕事が明らかにされていく。赤の青年の描写は、まるで浅田次郎のような、繊細な筆致で、一瞬、何の本だっけ?と思いながらも惹き込まれ、そこから「ジロー物語」が始まります。
産業革命とは何のためにあったのか?食べられない人たちが食べられるようになった。
その結果、社会はどう変わったか?自給自足の「必要な分だけ作る」社会から、作る人と使う人が別れ、自分の使う以上にモノを作り、そのための組織で、何の意味もわからずモノを作り続け、使う立場の自分は、貪欲に物欲の虜となっていく。そして、働くも社会もわからなくなっていった。トフラー第三の波を、こうトリミングするジローさんの感性が、社会を読み解くツールとなって、話は進んでいきます。
現在は、製造の時代から創造の時代への変わり、すなわち、より「人」が主役となるはずなのに、なれていない。その理由は・・・?
個人・個性が尊重されない理由を、人を手段としている組織の問題と、もう一つ、「仕事」を「壁」と受け止めている働く側の問題。
仕事とは、それが自分の目の前に立ちふさがっているような「壁」ではない。仕事とは、そもそもそれを通して何かを得るためのものであり、その何かも、金とか快楽といったと即物的な「対価」ではなく、成長、自己効力感、そして他人の幸せといった、直接的に目的としなかったものを得ることが本義。だから、仕事には必ず「穴」があいていて、その向こうの何かを手に入れるための仕組み。つまり、何かをデリバリーしてくれるのが「仕事」なのだ、と!
子供や教育者よりも、働く20代・30代の人たちにぜひ読んで欲しい本だと思いました。