めぞん一刻 テーマソングベスト
テーマソングベストとあるが、これは殆ど全てである。オープニング・エンディングはもれなく収録、映画の主題歌までついてこの値段は大変リーズナブル。この一枚で恐らく聞きたいと思う曲は多分網羅されているでしょう。
しかし一体誰が「めぞん一刻」の主題歌にこれらの曲を選んだのでしょうね?80年代はアニメの内容と歌がお互いの世界を共有し合い、見事に結合して高い完成度を誇った作品が目立ちます。音楽抜きで80年代のアニメは語れません。
花‾Scenery with Flowers‾ V-music [Blu-ray]
「花〜Scenery with Floews〜 (DVD版)」のブルーレイ化作品で、内容は同じですが、高画質で楽しめるようになっています。
V-Musicシリーズの基本的なコンセプトが、音楽に映像を当ててBGVとして楽しめるようにしようというものなので、それ以上のものを期待してはいけません。図鑑的な情報はタイトル画面とポップアップメニューにしかなく、撮影地に関する情報もわずかですから。主役は音楽と考えたほうが良いでしょう。
もちろん、こういったコンセプトを理解した上であれば、いまのところ(2008年現在)、桜専門の作品を除けば、ほかにはない花にフィーチャーしたブルーレイのBGV、高画質で撮影された花々の映像を、心地よい音楽といっしょに楽しめるでしょう。内容としてはちょうど NHKで深夜に流しっぱなしになっている、ナレーションなしの音楽付き映像番組や、ニュースの合間に挿入されている季節の花の話題がたくさん集まったもの、を想像していただければよいかと思います。全般的に小粒な感じなので星は4つ。
1. 向日葵(ひまわり) → パッケージにも使われている一面のひまわり畑。比較的カットも少なく、雄大な景色をゆっくり楽しめます。
2. 花菖蒲 → 普通に菖蒲園で撮影した素材がベースなので、そう珍しいものでもなく。
3. 薔薇(ばら) → こちらも普通にバラ園で撮影した素材がベース。綺麗に撮影されていますが、並といえば並。
4. 桃 → かなり地味ですが、里山って感じで、これもこれもよいのはないかと。
5. 菜の花 →「1. 向日葵(ひまわり)」同様、風景に広がりがあって心地よいです。春が待ち遠しく感じます。
6. 紫陽花(あじさい) → 青空の下、雫に濡れた紫陽花というのもよいものです。ドビュッシーのアラベスクが妙にマッチしています。
7. チューリップ: オランダで撮影した素材も含まれているようですが、うーん、天気に恵まれなかったのか、カメラマンの腕が悪いのか、いまいちなカットが多いのが残念なところ。
8. 百合(ゆり): トビシマカンゾウ(ワスレグサ属)なので、一般的にはユリとは呼ばないと思うのですが。確かにユリ科だから広くいえばユリでしょうけど、普通に考えてユリといえば、ユリ属の花のことをいいますよね……。せっかく綺麗に頑張って咲いているのに、タイトルが「百合」では期待外れに思う人も少ないと思いますから、変えてほしいものです。
9. 彼岸花(ひがんばな): ひたすら彼岸花である点を除けば、「1. 向日葵(ひまわり)」や「5. 菜の花」のようにBGVとして風景を楽しめるトラック。特に最期のライトアップされた群生は、彼岸花という名前もあるでしょうが、怪しげな麗々しさがあって、なんともいえない美しさを感じます。
ベスト・ヒッツ&レアリティーズ
昔「洋楽」と呼ばれていたものを必死になって聴いていた50代のものです。
ギルバート・オサリバンの「 アローン・アゲイン」は、とても好きな歌です。1972年の発売ですからもう33年前の曲になりました。今でも耳にする機会があるということは「永遠の名曲」ということでしょうか。当方の「青春の一曲」ですので、折に触れて聞きなおしています。
その音楽は限りなく美しく、歌詞はとても優しさに溢れています。彼の少し鼻にかったようなヴォーカルは、癒しの力を秘めています。今聴いても、全然古さを感じさせません。「永遠のポップス」の名に恥じない名曲ですね。
1970年代を代表するシンガー・ソングライターの一人です。やっと「シンガー・ソングライター」という言葉が市民権を得られるようになった1970年代初頭の頃、彗星のごとく現れました。エルトン・ジョンの「ユア・ソング」のヒットの2年後のデビューです。
日本でもとても愛されたアイルランド出身のミュージシャンでした。
「 アローン・アゲイン」だけでなく、「クレア」、「ナッシング・ライムド」等のバラードのメロディは、どこか淋しげでそれていて懐かしく、とても印象的なメロディを持っています。メロディ・メイカーといえますね。歌詞もメロディと同様とても優しさに溢れています。
勿論、「ウー・ベイビー」、「ゲット・ダウン」のようなロックテイスト溢れる曲も色あせてはいません。後のA.O.Rの魁のような曲ですね。
このベスト・アルバムを聴いていますと、あの時代でも懐かしさを感じさせたギルバート・オサリバンが、目の前に帰ってきました。当時の思い出と共に・・・・。
彼の曲がCMソングとしてやテレビドラマの挿入歌として、今でも度々流れていますので、若い人達も良くご存知のようですね。嬉しい限りです。時代を超えて愛される名曲揃いだと思いますので。
ワールドプレミアム アーティストシリーズ 100’s/ギルバート・オサリバン [DVD]
~とうとう買ってしまいました。
ここ最近、いろんなところでよく耳にしますが、映像で“生オサリバン”を見るのは初めてです!ライナーを見て初めて知ったんですが、ギルバートオサリバンって昔ドラムをやってたんですね!ドラムレスのライブなのに寸分狂いないリズム感はここから来てたんですね。
ライブ盤ですがほとんどベスト盤みたいで、結構楽しめそう~~。~
ギルバートヴィル
ここのところ、アルバム全体に統一感が感じられる作品が多かったのに対し、このアルバムは全盛期から最近のアルバムまでをオサリバンが回顧しつつ、人生経験を積んだオサリバンの現在の感性でリメイクしたような懐かしさと新鮮さを感じさせます。 といっても二番煎じのようなものではなく、決して安請け合いをしない練り上げられたメロディメイカーとしてのセンスの良さは健在で脱帽ものです。 #1、2、3、4、7などのスローや軽妙なミディアムテンポのバラードが光りますが、後半の少し毒のあるような内容をさりげなくユーモラスに聴き心地のよいリズムとメロディにのせてしまう芸術的センスも往年のオサリバンを彷彿させます。 個人的には、「アローン・アゲイン」以来、アルバム『ライフ・アンド・ライムス』の中の「ア・ミニット・オブ・ユア・タイム」やアルバム『エブリ・ソング・ハズ・イツ・プレイ』の中の「アイ・ハブ・ネバー・ビーン・ショート・オブ・ア・スマイル」と並んで好きな作品となった#7「ホエア・ウッド・ウイ・ビー」が非常に気に入っています。