新世界より(上) (講談社文庫)
上巻では子供達の冒険物語で油断していましたが、
下巻は迫りくる恐怖満載で大変面白かったです。
多くのへんてこな生き物が登場し、世界観もよくできた一冊だと思います。
特に、奇狼丸や野狐丸たちの姿を想像しながら読むのが楽しかったです。
彼らはどんな姿だったのでしょう。
新世界より(下) (講談社文庫)
作品とは、作家が書いているものだが、作家の意図や意識を超えて走り出すものがある。「新世界より」は、まさにそれだ。この不気味で不穏な世界は、貴志祐介によって作り出され確立されたときから、徐々にそれ自体で呼吸を始めたのだ。
読み終わって改めて上下巻を並べてみると…厚い!こんな世界をよくも作り出したものだ。並の作家なら、この世界を描き続けてライフワークとするくらいの、圧倒的な実在感である。いい作品に出会った喜びを、素直に作者に表して感謝したい。
黒い家 [VHS]
この映画の見所は何と言っても、大竹しのぶの演技力である。
一見普通の主婦に見える彼女だが、自分の思い通りにならない時は、
常識では考えられない行動をとるのである。
最初のシーンから衝撃的で、終わりまでどことなく重苦しく、暗い
ムードが続く。大ヒットの原作なので、見る価値ありだが、原作を読んだ人
にはいささか物足りないかもしれない。
青の炎 二宮和也コレクターズエディション [DVD]
公開された頃は、アイドル映画という印象しかなく、全く興味を持たなかった。
月日は流れ、主演する男優のファンになっていた私は、こちらの商品を購入して見てみた。
確かに見ててせつない気持ちになったが、期待外れ感は否めなかった。
さらに月日は流れ、今度は原作を読んで見た。
はっきり言って小説には泣いた。
主人公の行動一つ一つがもう…
それからもう一度映画を見て、本気で感動した。
秀一と二宮くんが重なって、二宮くんがまるで死んでいったようで、リアルで泣けました。
彼は小説で設定されている櫛森秀一とは、程遠いルックスであると思います。
でも、映画を見てると「これが櫛森秀一なんだ!」と言われてる気分になる。
素晴らしいと思います。