海外クレイジー紀行
生真面目な方が読めば、卒倒する内容が満載されています。
幾分抑えながら書いている様子が伺われますが、それでもここまで世俗的に書いてあるのは珍しいと思います。
ただ、「それがどうした」と言われれば、答えに窮するかもしれません。
ある種の”ツワモノの武勇伝”なのかもしれません。
国内では決して許されることはない行為を、海外で、あたかも「してやったり、若気の至りだ」と本を出版し、包み隠さず物語ることの影響をきっちりと理解しておくべきかもしれません。
”おとな”なら、笑いで流されるだけで済まされますが、”まだ、こども”ならば、著者を憧れ、同じ行為に走ることもあるかもしれません。
今までバックパッカー本は多数読んでいますが、最近では、バックパッカーが自身の夢のロマンを追っている勇敢な姿を伝えるというよりも、ジャンルが少し変わってきて、オタク系で、ネタ探しであったり、ネタをもとに笑いを取るものに変わってきています。
本書はサラサラと読みやすく、ざっくばらんに話題を提供してくれるネタ本として、「へえー、こんなこともあるんだ」と感心するように読むだけであれば、ちょっとした息抜きになっていいと思います。
CDブック はじめてのロシア語
初めてロシア語の本を購入したのではっきりとは言えないのですが、
購入を考えた時、色々な本のプレビューを見ていきました。
英語・ドイツ語を勉強した後、勉強方法と同じ順序で文法や単語の紹介があったのでこの本を購入。直訳が出来ない単語の説明がないので少し不便を感ましたが、順を追ってロシア語がどういうものかを「知る」事ができ、学ぶ物は深く道のりは長いと気付かされました。全てのロシア語にカタカナがうってあるのは大変嬉しかったです。
ビキナーの練習問題のついていない本の中ではいいものを購入したという満足感はあります★この本を使って話せるようになったらまた詳しくレビュー書きます!
モンゴル [DVD]
見ましたが、
なかなか良かったです。
苦難、苦難、苦難の連続で
若き一匹狼のテムジン。
いわゆる大掛かりな戦闘シーンはなく
大国を成す前の苦難の連続物語です。
見ていて退屈とかはなく
バランス良く
のし上がる前の若きチンギス・ハーンの一視点としては
面白いと思います。
ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 <完全ノーカット版> [DVD]
想像を絶するお下劣さでアメリカの良識を笑いとばし、暗部を照らし出す。
劇場で声を出して笑ってしまい、もう一度見たくて買っちゃいました。
ユーラシア胎動――ロシア・中国・中央アジア (岩波新書)
奥付をみて『シベリア抑留』(2001)の著者と知り、現地の
情報通のものだなと思い、軽い気持で読み始めました。しか
し、書かれている内容の重大さに目を見張りました。
ロシア、中央アジア5カ国そして中国を中心とした地域での
最近の変貌が、それらの国が構成する上海協力機構という
地域協力組織、かつてのシルクロード地域で進む交通の整
備と物資の往来そして東への延びるパイプライン網などを話
題の軸としてレポートされています。
著者が言うように「アメリカを通じて世界を見るという惰性か
ら抜け出し、(中略)ユーラシアのダイナミズムに日本が本格
的にかかわることで、この国の時代閉塞の混迷を打破するき
っかけになる」(序章)かは、直ぐに結論が出るものとは思え
ないものの、一度は議論する値打ちのある提案だとは思いし
た。
基本的にはルポタージュなので、深い洞察には欠けるのか
もしれませんが、二百数ページの新書版としては十分な時事
情報と必要な考察が盛り込まれていたと思います。