相棒 Season8 DVD-BOX2
新相棒・神戸ミッチーを擁してのシリーズ後半。正月SPこそ「相棒じゃなくてもいいじゃん!」と思わせる、土曜ワイドテイストたっぷりの作品だったが(皮肉ですよ!)、神戸ミッチーもこなれてきたし、前半よりは印象的な作品も出てきたかなぁという感じ。ただし、全ての謎や伏線を根こそぎ回収しきった桜井氏の最終話の見事な出来が、このシリーズの全てのグダグダを帳消しにしてくれたんだよね。同じ★4つだが、★3つに近かったBOX-1と比べると、こちらは純粋に★4つ、って感じかな?
BOX-1のレビューでも書いたけど、神戸ミッチーは良かったと個人的には思う。物足りなさ感の正体はやはり脚本。後半ではとうとう書かなかった輿水氏に、桜井氏も(12)と最終話だけだしね。どうしてもこの両名とその他ライターの力量の差は目立つんですよね。救いは完全にメインライターの一角となった大田愛さんの(11)(14)。相棒ファンとしては、もっと深くてエグイものを期待しているんだが十二分に合格ライン。超絶伊丹フィーチャーの(15)や、大河内メインの前述(12)も楽しかった。また駄作連発だった徳永氏が、実はコメディータッチのネタ会ならばは素晴らしいんだと実感させられた(17)など、前半よりは確実にクオリティがあがってますね。
そして最終話。ぶちあげた話と伏線が大きく破綻することも、変に奇をてらうことも無く、終始一貫して筋が通っていて、なるほど!と頷かされた、見事な作品でした。ホント、Season9が早くも楽しみです! とはいえ桜井氏、このネタ、他作品でも使い回し過ぎでしょうに(笑)
相棒 Season8 DVD-BOX1
正直全部が傑作という訳ではありませんねえ、、、、と思っていました。でもSeason8は大河ドラマだったんですねえ。最終回は本当に痺れました。
ミッチー=新相棒には賛否両論だったと思いますが、薫ちゃんとは全く違った新相棒像を描き出した、いえスタッフ&キャストで見事に説得力十分に作り上げたシーズンでしたねえ。
最終回のラストには涙が出ました。あらかたの(私を含む)古くからの「相棒ファン」を敢えて敵に回して、新相棒創造にチャレンジした番組関係者には心より敬意を表します。
勿論オススメです。
相棒 season 7 DVD-BOX 2(6枚組)
相棒不在となったSeason後半、最終回で新相棒・神戸が登場するまで、看板というかタイトルに偽りありの状態が続いてしまった。新相棒による“第2章”をスムーズにスタートさせるために、亀山のイメージを薄めて、比較させないようにするための冷却期間?なんて思わせる展開だった気がします。で、その相棒不在は思っていた以上に大きかったですね。
亀山という、ある種視聴者目線でモノを語れる相方がいないと、“スーパー右京さん”だけでは感情移入しにくい“違和感”が生じることが露呈してしまった感は否めず(脚本家も大変だったと思います)、その分★−1ですかね。ただ、相棒という作品にさほど思い入れがない方々にとってはそんな違和感は感じないんでしょうね。そこは少し羨ましいかな。
ただ、その“相方不在”を逆手にとったかのような実験的な作品も目立ち、普段は脇役の方々もしっかりとフィーチャーされ、違った意味で楽しめましたね。久々の益岡さんとの競演(11)や、犯罪人引渡条約なんてところに目をつけた(12)なんて驚くほどの傑作!だし、濱田マリの怪演も凄い(13)や、久々の陣川クン登場の(18)なんて“ネタ回”も面白かった。ラテ欄に水谷豊・岸恵子・国広富之の3人しか載らなかった衝撃の(15)なんて、もはや相棒ですらないんだが(笑)こんな時でもないとできない作品だしね。惜しむらくは、最初と最後のスペシャル編が今ひとつだったですかねぇ。とはいえ、僕は新相棒・神戸については次のSeason楽しみにしています。
それにしても、「裏相棒」はこっちにつけてきたか・・・。「7.5」こそ、こっちだろうに。