仔犬ダンの物語 [DVD]
映画としてちゃんと成立してると思います。可愛い女の子と可愛い犬、そして実話の話って書くと安っぽそうと思う人もいると思いますが、ハロプロファンじゃなくても一本の映画として良くできてると思います。確かにハロプロファン以外の人には唐突に出てくるハロプロメンバーがちょっと…って人もいると思います。正直言って娘達の芝居は微妙だし。しかしアイドル映画の名手である澤井信一郎監督の腕がさすがにいいんだと思いますが、メインのキッズ達は生き生きしてて素晴らしい。器用な芝居をさせようとするのではなく、素材の良さを上手に引き出してる感じがします。芝居の上手い下手ってのとは違う瞬間といいますか、一瞬の表情とか仕草など演出された芝居とは違うものを上手くとらえてるんじゃないかなと思います。友達を探して自転車こいでるとこなんて、ただ自転車こいでるだけなんだけど凄く好きですね。話は実話みたいなので脚本も凝った話を作るよりも登場人物をちゃんと描く方に気を配ってる感じがします。子犬を飼うのに反対する人達や物事を勝手に決めてしまう親なんかを悪役にして、ラストでその人達が反省するみたいなのがこう言うアイドル映画の定番なんですがそれをしないのは良かったですね。子供から見た真っ直ぐな批判をそのまま受け入れるってのは、子供の観客にはいいけど大人の観客はやっぱり納得できない。主人公は悪い子じゃないけど他人を思いやる事とか立場を理解する気持ちには少しかけている。捨てられた犬をキッカケに成長していく話は好感がもてるし、納得できる展開なんじゃないかなと思います。しかし、制服のこんこんは可愛いなぁ。
だからここに来た!-全日本フォーク・ジャンボリーの記録- [DVD]
非常に若い頃のエンケン!渡さん!哲夫さん!揃って写っている映像は少ないと思われる五つの赤い風船に六文銭、岡林の"ロック化"で伝説となったはっぴいえんどのバッキングプレイ!
手軽なビデオカメラがなかったゆえに素材自体が少ないはずの貴重なライブ映像がまとめて楽しめることに、当時を知る人はもちろん「伝説」として伝え聞くだけだった世代にとっても待望のDVD。
フォークシンガーたちや当時の観客(参加者)たちの服装、彼らの「話し方」、身ごなしにも、ドラマや劇映画では知ることのできない昭和40年代の生活感、空気感があらわれており、味わい深い。
それゆえ、鑑賞後には「もう終り?」と思う、収録時間の物足りなさが惜しい。
特典映像はどうにも「つけ足し」の感が否めない。もう少しでも、世に出ていない素材はないのだろうか!