心の旅
思い起こせば、高石ともやとザ・ナターシャセブンってバンドに在籍していてマルチプレーヤーぶりを発揮していたのが印象に残っています。「花嫁」のような大ヒット曲の作曲をしていたのも知っていましたが、このアルバムで聴けるようなすばらしい曲を沢山書いていたのでびっくりしました。肉体は滅んでも、生み出された作品群は永遠に不滅です。知らない人は騙されたと思って一度聴いてみてほしい作品です。
タカダワタル的 memorial edition [DVD]
渡さんの曲は物凄くシンプルで、なのに物凄く骨があって…味があって。だから生でコンサートを見た時は感動するのも当然である。コンサートを生で観た時はあまりのカッコ良さに閉口してしまった。この作品を見るともう一度生で渡さんのコンサートを観たくなる…。
僕が思うに…普通、ベテランのシンガーは長く歌ってると、声のコブシが板に付く様な癖が出来てしまう。大半のシンガー…特に日本のシンガーは場合によってクドく聞こえて、聴く側はある意味飽きが生じて段々と聴かなくなるのだが。渡さんのベスト盤「アンソロジー」を聴くと歳が経つ事に他のアーティストとは逆に全く飽きが来ず、むしろ味が熟成してるかの様に見え、ある意味完成された声…に見えた。…渡さんを見てると普通の人達はフォークシンガーだと思ってるみたいだが、僕にはブルースマンに見える。それも、日本で、本物の、最初で最後って言っていい位…偉大な日本のブルースマンだと言っていい位に見える…。今となっては本っ当に惜しいです。もう、二度とアノ渡さんのコンサートを生で観れないのだから。