菊亭八百善の人びと〈上〉 (中公文庫)
戦争直後、嫁に行ったら老舗の料亭をやることになちゃった一人の女性の話。
古い時代の話であるにもかかわらず、生身の同じ人間であることが感じられたのはよかったが、店の経営も、嫁姑関係も、夫の浮気疑惑も、どれも満遍なく淡々とした印象であったことが残念。
上巻は店を再建し、夫に浮気の疑惑がかかるところで話が終わる。
下巻に向けてたくさんの謎がここでは放置されたままになっているのでやっぱり上下巻続けて読みたい。
只自分は二十歳なのだけど、全然違和感なく読めた。
文庫本に印刷された字も普通より大きく読みやすい。
菊亭八百善の人びと〈下〉 (中公文庫)
戦争直後、嫁に行ったら老舗の料亭をやることになちゃった一人の女性の話。
古い時代の話であるにもかかわらず、生身の同じ人間であることが感じられたのはよかったが、店の経営も、嫁姑関係も、夫の浮気疑惑も、初恋も、どれも満遍なく淡々とした印象であったことが残念。
どこかに一つに絞ってという感じが無かっただけに、すらすら読める割には読後感はすっきりしない。
上巻は店を再建し、夫に浮気の疑惑がかかるところで話が終わる。
下巻では、上巻でかけられた謎解きもされるのだが、論点が多すぎてどの印象も薄まってしまっている。
例えば、下巻の当初に信頼していた従業員に裏切られるのだが、自分は経営者という立場であるため陰口を言うほかの従業員にくぎをさす。
人としてはこれほどいい人は居ないのだけど、やっぱりお話だからもっとどろどろして欲しい。
終始ふーんという感じで終わってしまった。
言葉がすんなり入ってくるだけに本当に残念。
只自分は二十歳なのだけど、全然違和感なく読めた。
文庫本に印刷された字も普通より大きく読みやすい。
菊亭 八百善の人びと-全集- [DVD]
他のレビューアーの目は節穴か。塩見三省さんのドラマでもある点をゆめゆめお忘れなさるな。
塩見さんを初めてテレビで観たのは『沙粧妙子・最後の事件』のシリーズ中盤の怪しい登場人物としてでしたが、それ以降はお見かけするたびに惹かれていきます。本作では厳格な板長を演じておられますね。ほかに最近は『瑠璃の島』『義経』でも塩見さんの渋い演技がたくさん観られてうれしいです。