五月女ケイ子のレッツ!!古事記
堅苦しく思える古典を、
とことん楽しく、分かりやすく伝えてくれる本です。
私は昔話は大好きなのに、古典でつまずいてしまったタイプですが、
この本のおかげで、内容とイメージがだいぶつかめてきました。
また原文に近いものにチャレンジしてみようと思います。
ちなみに初めの方、イザナギとイザナミが活躍する辺りは
きれいなカラーページです。
イザナミが亡くなった後あたりから、モノクロページになりますが、
むしろ、イザナギが変わり果てた姿のイザナミに追いかけられるシーンは迫力があります!
(↑しかもちょっとゲーム風にアレンジ・笑)
これは五月女ケイ子さんじゃないと描けません…。
各ページ下にちょっと添えられたコメントも面白くて、ためになります。
むずかしいことを分かりやすく説明するのは大変だった、
…とあとがきで書かれていましたが、
よくぞここまで簡潔に、楽しく描いて下さったものだと感心しました。
古典を身近に感じさせてくれる本として、最適です。
現代語訳 古事記 (河出文庫)
古事記の現代語訳として、読みやすい著作。一回は通して読んでおくのがいいと思う。
何年か前にはじめて読んだときには系図のところが冗長で、物語の部分は不可思議で、歌謡の部分は曖昧に感じたのだが、色々と他の著作を読み、古事記のことも調べた今では、系図のところはもちろん書かれる際の本筋の目的なのだし、物語の部分は各地方の民間伝承の反響として読めば想像が広がり、歌謡の部分についていえばこの部分こそが書かれた言葉に魂をこめる呪術的な要素として必須なのだということを知ることが出来、そんな視点で読むと何倍も味わい深くなる。
親しみやすい日本神話本。
風土記
四季折々の風物詩を姫神サウンドで味わう一枚。
曲の間に挿入されている日常の何気ない「音」がまた良い。
ほっこりとした気分にで癒されます。
5. 空と雲と友と~白い波~
9. 星はめぐり~雪わたり~
などは隠れた名曲だと思います。
日本語の古典 (岩波新書)
名著『日本語の歴史』(岩波新書)の著者が、日本の古典作品の中から
30作を選び、その要諦と、本質を実に的確に纏め上げている。
たとえば僕が何度も読み返した『方丈記』については、
「見事なドキュメンタリー」という指摘である。
まさしくそのとおりで鴨長明は確かに
「安元の大火」
「治承の大辻風」
「福原遷都」
「養和の大飢饉」
「元暦の大地震」
を自ら体験し、その詳細を、ほぼ事実のみを綴るという手法で『方丈記』を著している。
しかし私はこれまで、『方丈記』を無常の物語として呼んでおり、
ドキュメンタリーとしては読んでいなかったのである。
ドキュメンタリーだからこそ、無常を感じるのだと、改めて気づかされたのである。
平家物語の大誇張とは、違うのである。