怪物くん 全曲集
怪物くんソングはこれで完璧!シンエイ版で育った世代もオールドファンも満足の1枚になってます。初CD化4曲はもちろん、懸念されていた他社音源もバッチリ収録されており、申し分ないです。筒井広志の『ユカイツーカイ怪物くん』今聞くと、シンセの不思議な音色が新鮮。映画主題歌の『GO!GO!モンスター号』は爽快なテクノ歌謡で完成度が高し。但し残念な事にマスターテープが劣化してるのか、若干音飛びがあります。筒美京平の『おれは怪物くんだ』『怪物くんの子守唄』はぶっ飛んだ歌詞とテケテケGSもどき(?)で迫りくります。『怪物くんのクリスマス』をはじめとするクリスマスソングは、アメリカ南部ソウル風味で心温まります。『怪物くん音頭』も、渡辺岳夫の実験味溢れた旧作にオーソドックスな新作と、聴き比べるのも又楽しい。でも、ライナーに振り付けがあったらもっと良かったですけどね…。
空と大地が出会う場所
「ウルトラキャッツ」の第2弾CD。
エイベックスの優秀な音楽スタッフが手がけた今年の夏に向けた爽快な曲。
退屈な毎日を抜け出して、夏の太陽の下、旅に出る女の子の気持を、リズムの効いたPOPな曲調に上手く載せている。ボーカルのジニーのパワフルで透んだ歌声は、男女問わず、この曲を聴く人の心の鬱積を吹き飛ばしてくれるだろう。
カップリングとして、もう一つの候補曲であった「gravitation」が収録。
こちらは「空と大地・・・」とは違い、優しさを奏でるメロディーで、思わず口ずさみたくなるような曲に仕上がっている。
どちらも優れた曲。お買い得の一品。
夜逃げ屋本舗 [DVD]
夜逃げ屋=中村雅俊というくらいに結びつく配役は役者冥利に尽きるだろうが、本作の成功がなければ、続編もTV化もなかった訳で、なるほど面白いストーリーになっている。原監督は当時「あぶない刑事」で演出デビューした「新鋭」であり、もともとこの「あぶ刑事」は中村雅俊&松田優作の「俺たちの勲章」から設定を拝借(横浜の舞台や、主演の役名)したものだったので、何か縁があったのかも知れないね。ミッドナイトラン社と大帝都信販との追いかけっこ(逃がす側と追う側)は、大帝都の大竹しのぶの迫力が効いており、不良債権は1円でも取りに行くという姿勢が素晴らしい(笑)。また冒頭のミッドナイトラン社の「夜逃げテクニック」にも感心した。法律的に「隠れれば何とかなる」すき間があり、それらを細かく解説していたのも参考になった(笑)。それからもう20年も前の作品になるので、俳優陣が若い!今やワイドショーのコメンテーターの印象が強い高木美保も美しかったし、同じく気象予報士の石原良純も浮ついたニイちゃんだった。スコアがちょっとTVドラマ風だったことを除けば、全体的に良く出来た作品だと思う。DVD画質も年代を考えれば上出来のレベル。特典映像が静止画のみというのが寂しいが、まあこの年代に発売された邦画DVDにはよくあることだったので、良しとしましょう。星は3つ。
シティボーイズの「灰とダイヤモンド」 ~新老人の集い~ [DVD]
まず注意したいのは、このDVDは、いつものライブを収録したものではありません。シティボーイズの3人が年の瀬に集合して、即興でトークを繰り広げる模様をおさめたものです。そこをわかった上で購入しましたが、あまりにも物足りない。収録時間が短く、特典映像らしきもの(舞台裏)もほんのちょっぴり。お値段と照らし合わせると、損した気分。
労働経済学入門 (日経文庫―経済学入門シリーズ)
これだけの小さな本によくもここまでコンパクトに関連する話題・理論的説明をうまくまとめた若き著者の力量に感嘆!(大阪大学の講義内容と同等とのこと)
残念なのは経済学の素養が「ある程度」ないと、この手の「入門書」とはいえ特に2次曲線が多用される「図」については門外漢には全くチンプンカンプンなこと。
それでも、精緻な本文と、図表の雰囲気だけでも時間をかけて読む価値は十分あると思います。
巻末の豊富なリーディングリストも親切でGoodです。