ラ・ルーナ
「ラ・ルーナ」、その言葉通り、全体的に「月」をイメージした雰囲気に仕上がっている。
彼女の曲はカバーなどが多く、またクラシックを歌っているのでオリジナルと呼べる曲は少ないが、
アルバムタイトル曲は、クラシックベースの非常にゆったりした曲で、とても良い仕上がりを見せている。
このアルバムで特筆すべき点は、サイモン&ガーファンクルのカバー、「スカボロー・フェアー」である。
この名曲をどうアレンジしたのか?が楽しみであったが、彼女らしい透明感溢れる幻想的な雰囲気に仕上げている。
そして、シークレット・トラックの「ムーン・リバー」も◎。
ミキシングを多用せず、彼女の生の声がスピーカーから聞こえてきて、
まるで目の前で歌ってくれているような、そんな錯覚に陥る。
ボーナストラックのBEE GEESの名曲のライブVerもお薦めである。
トラック曲名を見てもピンと来ないかもしれないが、聴けば聴いた事ある!と思う曲ばかりなので、
非常にノスタルジックな想いにさせられる。
そして全曲、本テーマである「La Luna」の方向性を外れることなく包み込んでくれる彼女の声に、
温かさと喜びを感じることができる。
ジャケットもその雰囲気を伝えようとしていることが明白で、
前作「EDEN」に続き、良い作品だと断言できる。
暗い日曜日 [DVD]
主人公3人が描く特異な人間模様。
三人の関係に違和感を抱く人も少なくないかも。
個人的には非常に気に入った映画です。
中欧に興味がある人は見る価値あるかも。
この映画を見た後、ブタペストへ旅行してしまいました。
ダミア
”暗い日曜日”は世界恐慌時代に自殺者を多数出して
発禁になったという話があります。
全体的に暗い曲が多いですが力強く励まされる曲も
ありますので憂鬱にはならないでしょう。
シャンソンに興味のある方は入門として是非聞いて欲しいアルバムで、
とても気に入ると思います。
ここから入るのが1番ですね!!
パイナップルARMY (Operation 6) (小学館文庫)
テイスト的には『マスターキートン』と『エリア88』等の新谷かおる作品の中間、と言ったところ。犯罪者・テロリスト・裏組織たちと繰り広げる闘いは、恐らく正確な知識と調査に裏づけされたものだろう、リアルな感触を持って描写されていて、そこが安易な『戦場モノ』とは一線を隔している。この巻ではとくに戦いの凄惨な経験によって人間性を砕かれ犯罪者に成り果てた男のハナシが秀逸だった。ただラストシーンは多少スッキリしない締めくくりだった。まあ、そこを含めても☆5の価値は疑いようもなくある。