Dear Friends BOX(DVD付)
最初のレビューの方と同じく、大貫妙子さんのナンバーと「虹」がすばらしいと思いました。また、私も宏美さんは音楽以外の人としての魅力には長い間感じてきた強い思いがあります(私は霧のめぐり逢いからのファンですが)。「人と競わない」「姉妹や友人を大切にする心」「利己の欲のないところ」「竹を割ったような男勝りの性格」など、音楽以外にもいろんな事をファンであった長い期間の間に教えられたような気がします。
そして、前述の方の紹介されていたうすいさんのサイトは私もお勧めです。
僕の家
面白くて一気に読んでしまいました。
著者はこれまでたくさんの、様々な家に住んできました。そしてそれぞれの住まいを存分に楽しんできた。それぞれの家に対する著者の思い入れが伝わってきます。
世間には「いい家の選び方」「こんな家はダメ」という本がたくさんあって、住まいに序列や点数をつけるのが好きな人がたくさんいます。
でもこの著者は、たとえば鉄筋コンクリートのマンションと、木造の日本家屋、どちらがより優れているとか、どちらが良いとか悪いとか、安直に断定したりはしません。不都合な点があるから全部ダメというのではなく、工夫によって乗り越えたり、逆に面白がってみたり。愛情深く住みこなしている様子が窺えます。
建築家を「家を作る玄人」としたら、この著者は「家に住む玄人」ですね。
また、文章が滅法うまいですね。表現力も素晴らしい。この本を読んで初めて著者がミュージシャンであることを知ったのですが、この人の書く歌を聴いてみたくなりました。
君は僕をスキになる [DVD]
先日「バブルへGO!」と言う映画が封切られました。
わざわざタイムマシンにのらなくてもこの映画を見れば充分「バブルへGO!」です。
月給が手取り十数万円のOLがしゃれたマンションに住み、毎晩のように最新ファッションで六本木のバーで飲み歩きます。
でもそんなことに目くじらを立ててはいけません、思い切りバブルの頃の話に浸りましょう。
クリスマスを恋人と過ごす。そんなことが世の中の一番の関心事だった時代の話です。
脚本は野島伸司で、これ以降彼は次々とテレビドラマの傑作を書き始めます。
お話は単純なのですが、脚本の上手さもあって上出来の映画になっています。
また出演者の斎藤由貴も山田邦子も大江千里も加藤雅也も一番輝いていた時代です。
この国が一番輝いていた時代の話を、一番輝いていた頃の俳優たちが演じるのがみどころだといえます。
脇役で豊川悦司がでています。この映画を見るかぎり後年彼がこんな凄い俳優になるなんて信じられないでしょう。
Dear FriendsV
確かに歌はうまいと思います。ただイマイチ心に伝わってこないんです。「愛燦燦」も美空ひばりや島津亜矢と比べると何かが足りない。全盛期の彼女だったらまた違ったのかも知れませんが・・・。「この曲をこのアプローチで歌うのか!」といった驚きは感じられません。それ故に2・3回聴いたらお腹いっぱいになってしまいました。ただ彼女の「歌」に対する真摯な姿勢を感じられる良い作品だと思います。
GOLDEN☆BEST 大江千里
今までのベスト盤は本人こだわりのリミックスやら選曲やら手が込んでたものばかりで、初めてライトユーザー向けのシングル・コレクションが登場。彼の意志がしっかり入っている『Sloppy Joe』シリーズと比べて、ただヒット曲を時系列に並べたお手軽な作り。一枚にまとめるなら外せないアルバム曲とかもあるし、未収録シングルもあるし、まあ手軽に聴けるとは思います。音質もバッチリUPしているものの、意外と昔のサウンドの方が聴きやすかったりして。なんか初期の曲はレコード盤の音を聴いていたから、ちょっと雰囲気が違っていて…。名刺がわりの一枚としては最適なベスト盤では。