藤巻健史の「金融情報」はこう読め!
前半で、「日々の経済ニュースをうのみにせずに、いかに情報の質を見極め、どう分析するか」を説き、その上で、筆者は「株価上昇、ドル上昇、金利上昇」を予想、後半で、来たるべき長期金利上昇期に備え我々はどうすべきかを金利商品を中心に書いている。
筆者は、「マーケットには数多くの誤解があると」言い、そのいろいろな誤解につき説明をしている。例えば、
・「新聞のマーケットコメントは客観的だ」という誤解
・「チャートは有効な予想手段だ」という誤解
・「アメリカの金融危機はもう終わりだ」という誤解
・「現金・預金は安全資産だ」という誤解
・「長期金利の上昇は日本に悪い」という誤解
等々。すなわちこれらは全て誤解であって正しくないと言うことなのだが。
後半の、金利上昇に対する方策としては、
・変動金利を固定金利に変える
・債権ベアファンドを買う
・債権先物オプションでプットオプションを買う
といったことを説明している。
筆者は、この本の第一章のPart1、【1】において、自分がポジショントーカーであることを明言している。
すなわち、筆者は長期金利が上昇するポジションを自身で取っていると共に、より多くの人がそのポジションを取った方が儲かるのである。
言ってしまえば、その目的のためにこの本を書いていると言えるが、それだけ書いても読者も増えないので前半部分があるのであろう。
それを本の冒頭の持ってきているのはかなり良心的な方ではある。
しかし、これで金利が上昇したらどうなるのか。国の借金の利払いは増え、住宅ローンを固定金利にしていない人は生活苦に追いやられるだろう。
そう考えると、日本人的先送りがまだまだ続くと思ってしまうのであるが・・・(ゆでガエル状態に陥っているかな)
交渉力のススメ VOL.2 ~営業が楽しくなる! 敵を味方にする方法~ [DVD]
1を買って、思ってた以上に効果があったので、パート2も購入してみました。
営業関係の本は結構読んでいたのですが、これは、これで面白かったです。
ドラマチックなセリフが多いので、まだ実際に使うのが恥ずかしいのですが
前回同様、セリフが入った付属のCDを聞きまくって、自分の中に入れ込もうと思います。
あと、営業系の映像は結構飽きちゃう方なんですが、
DSみたいな、ゲームみたいなかんじで、話が進んでいくので
楽しめました。あと、ジャケットの絵みたいなキャラが途中でちょこちょこでてくるので、それが、可愛かったです。
国民生活金融公庫と信用保証協会から始める経営術
このところ廃止の議論がにぎやかな政府系金融機関の国民公庫の本。お金の借り方が丁寧に手ほどきされている。バンザイ本とは対極にあるマジメな中身で、真剣に資金調達を考える人が読むと良いだろう。専門家が書いた本は、融資の種類をただひたすら並べただけの無味乾燥なものが多い中、この本は事例を多く取り上げていて、実際に使える内容だ。国民公庫と銀行を比較して正面きって中小のお金の借り方の損得を書いているので、著者は実名でこの本を出版しているのだとしたら、これから銀行と仕事がしにくくなるのでは?
交渉力のススメ VOL.1 ~となりの人より上司・部下に好かれる方法~ [DVD]
毎日ねちねちイヤミを言ってくる上司がいて
めんどくさいから転職したかったのですが
不景気だし、悩んでました。
そんな時、正直半信半疑で見てみたのですが
これが、ききました!
相手をタイプ別にわける。というメニューがあり、その相手のタイプ別に対処法があったので、上司=ブランドに当てはめてみたら、ピッタリ正解だったようで。。
部下の教育編もあったので、問題児のゆとり君で試してみます。
あ、あと付録のCDも良かったです。
アイポッドに入れて、毎日電車の中でセリフを聞きまくったら
恥ずかしい気持ちも薄れ、覚えたセリフを自然に言えました。
これで、査定がよくなれば、万々歳なんですけどねー。
転職はもうちょっと待ってみようかなーって気持ちになれたのが
一番の収穫だったかもしれません。
“食の安全”はどこまで信用できるのか―現場から見た品質管理の真実 (アスキー新書 053)
昨年を表わす漢字は『偽』でした。食品業界では偽装ということが随分取り上げられました。
それを引きずるように発生した中国冷凍餃子への農薬混入事件からチャイナフリーという大きな問題に発展して行きそうな情勢です。日本の食料自給率から考えると一方的な論理は、やがて自分の首を絞める事態に発展するということに気付く必要があると思います。
本書の作者、河岸宏和さんは25年間の食品業界でのキャリアを生かして短期間で判り易く問題点を解説する本を書き上げてくれました。
食品業界の人たちだけでなく、一般の消費者が手に取って欲しいものです。そしてたくさんの方が、この本から真実をつかんでくれたら良いなと思います。