特命係長 只野仁 サード・シーズンDVD-BOX
金曜のドラマ深夜枠から、『トリック』など安定した人気を誇るドラマが生まれましたが
『特命係長 只野仁』ほど世間に認知されたドラマは少ないと思います。
AVにまでパロディが登場する位なのだから(笑)
お色気、弱者の悲哀、勧善懲悪、成功者に裏の顔あり、只野のスーパーマンぶり等
話はお約束なのになぜかつい見てしまう、そんなドラマです。
出来れば4、5とシリーズを続けていって欲しいのですが、
エビちゃんを除き女性レギュラー陣はもう歳だし、高橋克典もあの肉体を維持するのは
年齢的にそろそろキツイのではないかと感じます。007のように俳優を変えて
シリーズを続けるか、只野=高橋克典のまま終えるのか、個人的には気になります。
NEMESIS No.4 (KCデラックス)
美少女を描く作家さんのホラーサスペンス、「籠目の邑(CUVIEさん)」、「マキア(佐野タカシさん)」、「ツバキ(押切蓮介さん)」、「棺屋(×6 sukeさん)」、美女と魔法とコメディの「テレストリアル・クローズ(塩野干支郎次さん)」、「漆黒のノイエゼーレ(吉田蛇作さん)」、特濃劇画コメディ「巨悪学園(長沢克康うどんさん)」、相撲が国技となった近未来アメリカを独特の筆致で描いた「五大湖フルバースト(西野マルタさん)」、モブシーンが毎回楽しみな魂の入替+芸能エロコメ「ママはチャイドル!(おがわ甘藍さん)」、今号で完結する不老不死の魔女が時空を超えて歴史に干渉する「ボアザン(高遠るいさん)」、ゾンビが闊歩する中野ブロードウェイの描写が凄い「ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド(すぎむらしんいちさん)」、感覚共有と言うSF・オカルト的設定と現実の凶悪事件を追う探偵物の混合が見事な「誘爆発作(岡村星さん)」、益々テンションが上がって来たブレーキが壊れたフリーカメラマンの暴走が凄い「ディザインド(木場功一さん)」、前号で爆発してしまった某国際展示場の代わりにコ○ケの開催権を競う各県知事の描写が恐ろしくブラックな「にゅーたん(友美いちろうさん)」、怖いので読めない様に頁をホチキスで留めたくなるし、誌内の分散掲載も止めてほしい「後遺症ラジオ(中山昌克さん)」、作者得意の斜に構えた路上人間観察物「人間バンザイ!!(清野とおるさん)」、シリウスから出張「ヤミの三姉妹・旅行版(永瀬ようすけさん)」、少々絵が読みにくく、話題作『どげせん』よりもっと無茶な設定が何処まで続くか心配だったが今迄で一番面白い「しょたせん(内々けやきさん)」、そしてゴルフに対する呪詛が印象的なエッセイ「THE大絶叫市民(柳沢きみおさん)」等、素敵なラインアップです。
予告通りに漫画が載らなかった大越孝太郎さんは、沙村広明さんとの対談が代理掲載されています。遂に両氏の次号掲載を謳っています。
ピンナップは漫画に加えて登場の×6 sukeさんと、初登場のめいびいさんです。
残念ながら過去予告されていたゴージャス宝田さん掲載に関する記事は消えてしまいました。
編集部のあとがき「Angry Editors」は過激な内容にドキリとします。
他誌で充分実績の有る作家さんと姉妹誌シリウスやWEBで活躍されていた新鋭が競い合って面白くなっています。お薦めです。
NEMESIS No.3 (KCデラックス)
伝奇サスペンス・ホラーにおバカな美少女漫画、異常に濃い漫画と肩の力を抜きすぎた漫画となぜか柳沢きみお先生の愚痴エッセイが混在する単行本形式のコミック誌、第三弾です。
一部デジタルコミックの再録は有りますが600頁弱で千円未満とお得な金額設定です。
近年では珍しい濃厚な劇画を描かれる長沢克泰さんとご自身絵も描ける原作者うどんさんによる新ユニット『長沢克泰うどん』の新連載『巨悪学園』のお陰でまた誌面が重くなった印象です。取りあえず余りにも大仰な表紙と導入部の見開きだけでも一読の価値が有ります。
カラー表紙とピンナップも担当された巻頭の佐野タカシさん、塩野干支郎次さん、Cuvieさんと続く怒涛の美少女3連発以降でも、押切蓮介さんの美少女マタギ物、岡村星さんのシリアスな超能力探偵物、嫌がらせの様に数カ所に挿入されている中山昌亮さんの壮絶に怖いショートホラー、すぎむらしんいちさんのセクシーでコミカルでダメ男にやさしいゾンビ物、高遠るいさんの不死の魔女を狂言回しにした歴史物、×6sukeさんの再登場作、吉田蛇作さんのダメ人間の思い込みの強さが世界を変えてしまう設定が怖ろしくもおバカな作品、おがわ甘藍さんの美少女物とドリフターズを組み合わせた様な群像ドタバタエロコメも実に面白いのですが、一挙に読むと頭がパンクしそうになるので、時間を掛けてゆっくりと読まれる事をお薦めします。
読み切り連作も多いのですが、季刊ながら3号となり、連載が多いので初めて読まれる方はそろそろ戸惑われるかもしれません。
NO.2で告知が有った大越孝太郎さんの新作はNO.4に掲載予定(仮)と有りますが、同じく掲載予告が有ったゴージャス宝田さんの進捗状況が今号では載っていないのが少々心配です。
あらゆるジャンルから作家さんを募る方針から、新掲載の作家さんには必ず一人一頁が自己紹介に割り当てられているので、初めて拝見する方でも関連作を追う時に重宝します。
特命係長 只野仁 DVD-BOX
表向きは窓際係長、しかし裏の顔は会長の特命を受けて悪を裁く特命係長、その役を見事に演じた高橋克典さんはこの人以外には考えられないというぐらいのはまり役だったと思います。
このドラマを、ただのアクション・お色気モノだと思って見てしまうともったいないですよ。
現代社会のむなしさや様々な問題、それに関わる人たちの想い、そういったものを只野係長がありったけの情を込めて代弁してくれてます。
まさに現代に必要な人間なのかもと思ってしまいました。